- 2025/05/26
- writer: 山崎拓
前職の元先輩に会ってきました!

先日の定休日。
5月の大イベントである母の日も終わり、僕らの仕事も少しだけ落ち着くタイミングだったということで、この日はMotoと二人で久しぶりにお店の近くの温泉に行ってきました♪
さらに夜はある人との会食を予定していたんです。
ちなみに、僕らは会食なんて滅多にありませんし、飲み会もほとんどありません 笑
飲み会は年に2回の納涼祭と忘年会のみ。
誰かとの会食もほぼないので、自分たちにとってはこの日はかなり珍しい予定だったんです。
このブログを長いこと読んでくださっている方だと、僕らが「会食」という言葉を出すときは大抵「前職の社長さん」と食事に行ったのかな?と思う方もいらしゃるかもしれません。
でもこの日は前職の社長ではなく、前職の先輩(Mさん)との食事だったんです。
Mさんも前職を辞められていて、今は独立して仕事をしています。
僕らも会社を辞めてから一度だけ会って食事をしたことがあるのですが、それから8年ほどは連絡をとっていませんでした。
なのでMさんと会うのも本当に久しぶり。
元々は前回社長と会食をさせていただいた時に、Mさんがとても頑張っているという話を聞いて、自分たちも一度話をしたいということで今回会うことになったんです。
ちなみに僕はMさんと前職で仕事を一緒にしていた時期も長く、色々な場面で関わっていました。
当時僕はプレス加工の部門で主に量産工程の仕事に携わっていて、Mさんは品質保証課に所属していたんです。
ものづくりや製造業の方だとよくご存知だと思いますが、製造と品証というのは色々な場面で揉めることがあるんです 苦笑
製造は毎日納期と生産数に追われていて、少しでも生産を伸ばしたい。
一方で品証はお客さんからの品質規格を守る責務がありますし、納期よりも品質最重視で仕事に取り組んでいます。

量産工程では、日々さまざまなトラブルが発生するのですが、その中でも特に多いのは品質に関わるもの。
プレス製品の不具合で代表的なものは「バリ」や「ダコン」、「キズ」や「変色」など。
バリというのは金属やプラスチックなどの材料を加工する際に、加工部分の端や縁にできる、意図しない突起や余分な部分のことを言います。
また、ダコンは製品の表面に生じた凹みや傷のこと。
ストール屋のブログで何の話をしているの?という感じですが 笑
僕も元々はプレス屋ですし、個人的に勉強をして当時会社としては初めのプレス技能士の資格も取ったんですよね。
今とはまた全然違う分野ですが、前職の仕事もとてもやりがいを感じていたので、ものづくりの話も好きなんです♪
ちょっと話が逸れてしまいましたが、こうした品質の不具合が発生した時には自分達でも工程内で検査を行うのですが、ちょっと規格ギリギリのレベルになると品証の人に相談することがあります。
この品証の人によって対応が結構分かれるのですが、顧客最重視、品質最重視、企画は絶対!という人もいる一方、製造現場の抱えている課題や問題まで考えた上で顧客のニーズも満たせる範囲でうまく対応してくれる人もいます。
前者の場合は、ちょっとでも不具合のレベルが規格を超えてしまうのは論外として、ギリギリでも金型の修正を要求されることも少なくありません。
でもこれをやっていると生産効率が劇的に下がってしまい納期までに数量を確保するのが難しくなったり、夜間や休日も機械を動かして対応するということになったりします。
もちろん、僕らは製造側としてはこれは避けたい。
不具合が規格を超えてしまった時はもちろん生産を止めますが、まだ超えていない場合は検査頻度を高めたり、他の処置をしながら、なんとか生産量を確保したい。
ただ、プレス製造の場合はこの判断がかなり難しく、数秒間に何十個の製品を作れてしまうので、一度不良品が出るとものすごい数の不良品が量産されることになります。
ちなみに僕自身は完成される製品に影響がないのであれば、部品の多少の不具合は許容し、品質と納期を両立させる、というのが一番良いと考えているタイプでした。
(こうしないと本当に仕事が回らない!結果的に顧客に大きな損害を与えかねない!という状況があるんです・・・)
でも、こうした考えは品証の担当者によっては許容されないということも少なくありませんでした。
とにかく図面規格は絶対、少しでも規格を超えるとNGというような感じ。
そして、NG品は現場で全数目視検査をして品質確認を実施する、ということも少なくありません。
こうなると製造側としても黙っていられない。
なので、毎回この部分は製造と品証で揉めるんです 苦笑
そんな中、Mさんはこのバランス感覚が絶妙で、製造側の課題や問題、状況もよく理解してくれていると同時に顧客の要求についても同じように理解していました。
仮に不具合が出てしまっても完成形の製品に影響がなければ顧客側に交渉して部品を受け取ってもらったりしたことも何度かありますし、規格自体を見直す動きをとってくれたり、かなり柔軟に対応してくれる心強い先輩でした。
なので僕も当時現場で問題が発生して、品証に話を持って行く時も、Mさんの担当している製品の時は前向きな気持ちで品証のドアを開けていました 笑
(これが担当者が変わると全く違う気持ちで行くことになります・・・)
前職時代も何度も問題や課題、時にはもうダメかもしれない・・・というような窮地も一緒に乗り越えてきたこともあります。
なので、Mさんに久しぶりに会えるのは僕にとってもとても楽しみなことの一つでした。
実際にこの日は8年ぶりほどの再会だったのですが、当時の懐かしい話はもちろん、今Mさんが取り組んでいる仕事の話なども聞かせていただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました♪
前職での思い出話や仕事の話も楽しかったですが、何より僕が一番いい影響を受けたのはMさんがとても前向きに色々なことにチャレンジされていたこと。
それこそ仕事はもちろん、プライベートの方でも年齢を感じさせないアクティブな取り組みをされていて素晴らしいなーと。
自分も負けてられないな!
ととても良い刺激をもらいました💪
そして、会社を辞めてから13年以上経ってもこうして前職との繋がりがあるのもありがたいなーと感じます。
これからも頻繁とはいかないと思いますが、折に触れてこうした機会が持てるよう、引き続き日々の仕事に全力で取り組んでいきます!
コメント
Profile

山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
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