ファッション好きなあなたへ

2016/09/07
writer：山崎拓
- ストールファッション

少し前のメルマガでスティーブ・ジョブズの話をしました。

僕は昔、過去の偉大な起業家や経営者についての本をたくさん読んでいた時期がありました。

その時にジョブズの本も読んだのですが、彼はiphoneやipad、macなど素晴らしい商品開発に優れているだけでなく、優れた経営者でもありました。

ジョブズの波乱万丈の人生については前回お話ししましたが、今日は彼が経営者としてやってきたことについて、あなたにとっても役に立つことがあると思うので、それについてお話しします。

ジョブズが自分で設立したアップルをクビになった後、再びアップルの最高責任者に戻った時のことです。

当時、アップルは今のような勢いはなく、会社は約１０００億円の赤字を抱えていました。

そんな絶望的な状況の中、ジョブズが行ったことは
「５００以上ある商品ラインナップを主要の４つの商品群だけに絞り込む」
という戦略でした。

当時アップルはパソコンや携帯、ポータブルオーディオ以外にもたくさんの商品を扱っていました。それぞれ分野がばらばらで商品数もたくさんあったのです。

そのほとんどの商品の製造をストップし、その４つの商品群以外の事業からは撤退することに決めました。

多くの商品を無くし、商品をその４つに絞った結果、アップルはたった一年で約１０００億の赤字から３００億の黒字にV字転換しました。

手を広げていた多くの分野から撤退することで、本当にうまくいっていることだけに全勢力を集中することができた結果です。

そして、今のiphoneやmac、ipad、ipodなどの素晴らしい商品が生まれるようになってきたのです。それからのアップルの業績は言うまでもありません。

足すのではなく減らす

この話は会社の経営戦略の話ですが、あなたにどんな関係があるのでしょう？

きっとあなたもおしゃれを楽しんでいて、新しい服を買って気分を変えることが好きだと思います。

特にこれからは夏も過ぎ、秋に入るので、ファッションもより自由度が増してきますよね。

そんな時に、よくやってしまうことがあります。

それは、一度のスタイリングで
たくさんの小物を取り入れたり、
たくさんの色を使ってしまったり、
たくさんのデザインを取り入れてしまうことです。

そうすると、ごちゃごしゃして統一感がなくなりますし、全体として野暮ったい印象になってしまいます。

そんなときこそ、ジョブズのとった戦略がファッションにも役立ちます。

つまり「足すのではなく、減らす」ということ。

たくさんの小物を身につけるのではなく、アクセントにならないものは思い切って外してみる。

たくさんの色を一度に取り入れるのではなく、３色前後で合わせてみる。

デザインをワンテーマに絞ってみる。

そうすると、ファッションも驚くほど洗練されたものになります。

人間は何かを捨てたり、減らすことに抵抗を感じる生き物です。
（手に入れたり、増やす方が心理的に楽です）

僕の大好きな考え方に「フォーカス（集中する）」というものがありますが、
何かを減らす、捨てるということはフォーカスすることと同じです。

ファッションも雑多なものをやみくもに取り入れるのではなく、思い切って減らして、重要なものにフォーカスすると素晴らしいスタイリングができるはずです。

ぜひ試してみてください！

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。