はちにー

2016/07/03
writer：山崎拓
- ストール

「いろいろ服を買ってもいつも同じ服ばかり着ちゃうのよー」

「ですよねー、偏りますよね。結局８：２（はちにー）ですよね」

「はちにー？？」

先日、あるお客さんが来店された時のこと。

その方はストールが大好きで５０枚以上持っている、
だけれど、服は最近ほとんど買っていない、という話をしていました。

というのも、服は年を重ねるたびにどんどんシンプルになっていき、
何を着てもそれほど代わり映えしなくなり、
着る服も同じ服が多くなってきたからだそう。

服は同じでもストールで変化をつけるからそれが自分には合っていると
話していました。

僕はストールも大好きですが、同じように服も好きなので
いろいろな服を持っていますが、
確かに着る服というものは偏りがあります。

それで８：２ですねー、という話をしたのです。
（このお客さんには通じませんでしたが　笑）

８０対２０の法則をあなたは聞いたことがあるでしょうか？

これはイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが1897年に提唱した
パレードの法則と呼ばれるものです。
（経済において全体の数値の大部分は、
全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論です。

過去のブログにもこのテーマで書いたことがあるので
興味がある方は読んでみてください^^）

例えば、
全世界の富の８０％は２０％の人によって生み出される、
成果の８０％は費やした時間の２０％によって生まれる、
問題の８０％は全体のうち２０％に原因がある、とか
そんな話です。

でも８０対２０の法則は何も経済だけでなく
人生のあらゆる部分に当てはまる法則だとも言われたりします。

例えば、
幸せの８０％は接している２０％の人によってもたらされる、
交通事故の８０％は２０％の運転手が起こしている、
よく食べる料理の８０％は２０％のレシピから作っている。

こうやって聞いてみると、
なんだかそんな気がしてきませんか？

普段着る服の８０％はクローゼットの服の２０％が占めている

そして今回の服の話に戻すと、

「普段着る服の８０％はクローゼットやタンスの服の２０％が占めている」

ということになります。

これは少なからず誰にでも当てはまる傾向ではないでしょうか？

たくさん服は買うけど、結局・・・・
みたいな感じです　笑

もちろん、ここで重要なのは８：２という数字ではなく
あらゆる人生の活動と結果において歪みが生じているということです。

つまり５０：５０にはならないということ。

なので、８：２を意識すると、
より何が重要か考えてさまざまな選択、行動ができるようになります。

言い方は悪いですが８割は無駄になる可能性があるわけですから、
本当に意味のある２割に集中することができるようになります。

服やストールを選ぶときも、この観点は大切だったりします。

どんなに素晴らしい服を買っても
タンスの肥やしになってしまったら、
使わなかったら、
本当に意味がありません。

なので、お買い物のときに
ご自身のクローゼットやタンスの中を想像し、
こんな質問を自分自身に問いかけるのが良いと思います。

「これは私が使う２０％（お気に入り）に入りそうかな？」
と。

この質問をしてNoだった場合は、
買わない、という選択もありだと思います。

そうすれば、無駄なものを減らし、
愛着を持って長く使える一着を選べるはずです。

先日のお客さんもそのときストールをお買い上げいただきましたが、
絶対に２０％の中に入る！
とおっしゃっていました　笑

あなたの普段の生活でも８：２を意識してみてはいかがでしょうか？

PS.
ちなみに、
面積は２０％以下ですが全体の印象の８０％を変える力をストールは持っています。
だからこの方のように
服が同じでもストールを変えるだけでファッションを楽しめるわけですね^^

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。