『集中できてる？』

2014/02/22
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

From 山崎拓
松本のショールームより、、、

「マックは安定だよなー」
インドへ買い付けに行った時や、海外へ旅行に行ったとき、僕やNatural Loungeクルーがいつも思うことです。

インドの食事は香辛料がキツく、辛過ぎて食べられなかったり、衛生面が悪く下痢や病気になる恐れがあったりします。（僕らは基本ローカルな場所に滞在するのでそういった食事が多くなります）

昔よりは慣れてきましたが、やっぱり日本のクオリティーが高い食事に慣れているとインドや東南アジアの後進国の食事は不安が伴います。

でもマクドナルドは違います。インド特有の味付けにはなっていますが、他のインド料理に比べれば圧倒的に食べやすいです。ポテトなんて日本とほぼ同じですし、風邪を引いた時や体調が崩れたときはわざわざマックに買いにいくこともあります。

そんな安定なマクドナルドですが、やっぱりインドよりも日本のマックはさらに安定しています。

僕はマックが好きというわけではないですし、健康の観点からもファストフードは出来るだけ避けるようにしていますが、日本でも打ち合わせや仕事でマックを利用するときがあります。

先日、そんなあたり前に利用している日本マクドナルドの社長である原田さんが社長を退任しました。

原田さんといえばアップルコンピューターの社長時代に卸先と販売店の縮小を行い、業績を上げたことで有名ですが、マックでも同様の手法を取り入れました。

当時はまだまだ店舗数としては拡大できたのにも関わらず、戦略閉店という名目で約400店舗を閉店しました。それにより年間で５００億円の売上げを失うことになりました。

また100円マックなどの施策は「収益が悪化する」と社内外の反対が多くあったそうです。メディアでも常に注目される会社の社長であったため、当時もこういった部分に対してネガティブな報道が多くありました。

しかし実際は、そういった社内の構造改革を行った結果、社長就任から７年連続の売上げ増を記録しました。これはメディアでは主だって報道されませんが、もの凄いことだと思います。

そんな原田さんの経営戦略から学べることの一つに「選択と集中」ということがあると思います。
経営の世界では良く言われることですが、これはなにも会社経営だけに限ったことではありません。日常の生活のありとあらゆる部分に共通する大切な概念です。

人間は放っておくと、何かをやりたい、やらなければならない、ということが溜まっていきます。ですが人は皆平等に一日２４時間しかありません。
あれもこれも！と息を巻いてやろうとしても結局どれも中途半端になります。

「やろうとすることよりもやらないことを決める」

やらないことを決めたら、一つのやることに集中する。
フォーカスすることによってその効果は非常に大きくなります。とくに長期的な視野で見た場合それはどんどんどんどん大きくなっていきます。

まさにそれが日本マクドナルドの成長を表していると思います。

あなたがもし、やらなければならないことで一杯な状況になったときは「やらないことを決める」ことをしてみてはいかがでしょうか？

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。