『ストールコンシェルジュのポロッと一言（ひとこと）』

2016/04/11
writer：ノリ
- ナチュラルライフ

『ストールコンシェルジュのポロッと一言（ひとこと）』

☆ストールコンシェルジュのポロッと一言（ひとこと）☆

さくらちゃんさがしてるのー。

ストールコンシェルジュ
ノリ（中谷典弘）

●追記

「ピーンポーン」

先日、仕事の合間に家でお昼を食べていると
チャイムが鳴りました。

宅急便かな？何か頼んだっけ？？
そんな気持ちで玄関のドアを開きました。

すると…

あれ？

んっ？

誰もいない……。

!!?

いないと思った2秒後に、
ひょっこり出てきた
女の子3人組。

まだ小さな女の子たちは
困ったような顔で言いました。

「さくらちゃんいませんかー？」

彼女らは4,5歳くらい。
さくらちゃんはお友だち。
おそらく同じ年か少し上、らしい。

一緒に遊ぶためにさがしている。
苗字や住所はわからない。
初めてチャイムを鳴らしたのがウチらしい。

うちにさくらちゃんはいないよ。
と話します。
が、3人の不安そうな表情が気になります。

「一緒にさがしてみよう^^」

放っておくことはできず、
自然と出てきた言葉でした。

とはいえ、
全く見当もつきません。
うちには子どもはいませんから笑

そこで、
小さなお子さんがいそうな家を歩いて回ることに。

「さくらちゃんさがしてるんです」

言ってることは、
彼女らとまるで変わりません笑

あなた、お子さんいたっけ？と不審がられたり、
えっ、誰の子？とあんぐりとされたり。笑
ですが、まるで気にすることなく
ずんずん進んでいきます。

そのうちに、小さなお子さんがいるお家では、
自分の学年にいたかとか、
どこどこのお家に小さな子がいたはずだとか、
一緒になって探してくれました^^

しかしなかなか見つかりません。

と、そのとき、

「さくらちゃんいたー！！！」

3人は猛ダッシュ！！
ほっと胸をなでおろして
ご近所さんと話をしていました。

しかし…

人違い…。

彼女たちは戻ってきました。

さくらちゃんはどこにいるんだろう？
どうやってを探そうかな？
他に知ってそうな人はどこかな？

そんなことを思いながら
彼女たちを見ると、
一つの違いが生まれていました。

1人の子は、残念そうに不安げな表情を浮かべている。
1人の子は、気にせずわりとルンルン。
1人の子は、力強く「よし、さがすよ！」と言っている。

1人の男は、「自分たちで探せるかい？」と質問をする。

これは、成長のときだ。
彼女たちの自主性を感じたんです。信じました。

「うん、大丈夫。」

バイバーイと手を振る３人の女の子は、
自信に溢れた姿をしていました。

チャイムを初めて鳴らした、
あのときとは違って。

きっと見つけただろうと思います。
もし、見つかっていなくても
彼女たちにとって大きな日になったろうと思います。

そしてそれは、
カンボジアで出会った、
小さな、とても可愛い子たちと重なって見えていた僕にとっても。