- 2025/06/19
- writer: Moto
もう手に入らない!そんな逸品と出合いました。

インド・デリーから
ナマステー
Natural LoungeのMotoです。
今朝もここインドからあなたにブログをお届けします。
いやーデリー暑いです!
日本もここ数日暑い日が続いているようですが、インドは暑くない日はありません。笑
インド人ですら暑い暑い!と毎日言っているので、日本人の僕にはやはり厳しい気候ですよね。笑
毎日汗ダラダラで取引先へ入っていくので、いつもみんなに笑われています。

肌に刺さるような日差しの中を歩いていると日陰は本当にオアシス。
まだまだ買付は続くので道中倒れないようにだけ気をつけていきたいと思います。笑

さて、今日は昨日出会った特別なストールについて話させてください。
現在僕は、デリーやその周辺の取引先をまわりながら、ストールの買い付けを行っています。昨日訪れたのは、Natural Loungeでも取り扱っているカシミール刺繍ストールの取引先でした。
インドに通うようになってから、もう12年。
その間、本当にさまざまなストールの生産者や会社と出会ってきましたが、今なお取引を続けているのは、本当に「いいもの」を作っている生産者ばかりです。
デリーには、地方に工房を持つ生産者のオフィスがいくつもあります。
僕の知る限り、彼らが扱うストールはどれも一級品。
今回もきっと素晴らしい逸品に出会えると期待して向かいました。
ところが、昨日見せてもらったストールは、正直なところ期待に届かず・・・。
「ああ、今回は収穫なしかな」と思いながら帰ろうとしたその時、オーナーが奥から布に包まれたストールを、まるで宝物のように大切に運んできたんです。笑
(この展開、インドで何度か経験していますが、実は期待できるパターンなんです。笑)
その予感は的中。
目の前に広げられたのは、これまで見たこともないようなアーリ手刺繍のストールでした。
このオーナーは、僕にとってアーリ刺繍の師匠のような存在。
そんな彼が満を持して出してきたストールは、まさに“芸術品”と呼べる逸品ばかりでした。
こちらがそのストールです。
ブラックベースの生地に、色とりどりの糸で丁寧に施された総刺繍。

ストールというより、一枚の絵画のような存在感です。
そして、この2枚のストールもまた本当に素晴らしい。

これほど多彩な色の糸で仕上げられたアーリ刺繍は、僕も初めて見ました。

刺繍の質も申し分なく、ただただ圧倒されます。

実はこの3枚、オーナーが卸すことなく、大切に保管していたコレクションの一部だったんです。
話を聞くと、この刺繍を手がけた職人は、このストールを最後に工房を閉じたとのこと。
もう二度と同じものは手に入らない貴重なストールだったんですよね。
僕も質の高いアーリ刺繍職人が減っていることは知っていますが、これが今後手に入らない逸品だということは見てすぐにわかりました。
日本にいたら、まず出合うことのないストール。
こうした出会いこそ、現地買い付けの醍醐味です。
そして、気になる仕入れですが・・・
なんと!オーナーが特別にこの3枚を譲ってくれることになったんです!
(最初はかなり渋っていましたけどね。笑)
最後には、僕らが刺繍ストールを送り出すときのように、オーナーも保存用に写真を撮っていました。笑
それほど大切にしていた職人のストール。
まさに、素晴らしい出合いと買い付けになりました。
ちなみに帰り際、
「Moto!この職人のストールはずっと保管しておくべきレベルの逸品だからな!」
と、オーナーから念を押されました。笑
そんな特別なストールを譲ってもらえるなんてバイヤー冥利に尽きます。
日本に届き次第、また詳細をご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね。
というわけで、今回のインド買い付けは順調に進んでいます。
次回のブログは、明日から向かうインド国内の出張先からお届けしますので、そちらもぜひ読んでいただけると嬉しいです♪
それでは今日も一日頑張りましょう!
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Profile

Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。
趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
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こんにちはー😊
暑い…暑いですよー💦💦
Motoさんがインドに行っている間に日本は真夏になっています🥵
今日は猛暑日になりそうです😨
梅雨は何処へ行ったんだろうか?(笑)
いや~、凄ーいストールですねー😱
Motoさんが小躍りしていたんじゃないかと思っています(笑)
今までの凄いストールたちより、色合いが明るくて美しい配置の刺繍が素敵です😆
一瞬、これはストールですか!?と思うほどでした🤩
仕舞い込んでたのは、よーく分かる😌
お嫁に出したくない箱入り娘さんたちだもんなぁ😁
とても美しく素敵に育てられたお嬢さんたちを手離したくはないでしょうね~(笑)
一旦、Motoさんがご養女にされ、連れて帰って来るということですね☝️
松本に来たら、実物を見られるかなぁ……
すぐに嫁いで行きそうですね👰
こんにちは!
コメントありがとうございます🇮🇳
またストールの感想も早速いただきありがとうございます。
本当に目が点というか・・
僕はこの取引先に10年近く通っているのですが、正直初めてこんなストールを目にしました。笑
隠しとったんかい!っとちょっと日本語で言っちゃいましたからね😄
現地へ行ったりとこれまで様々なアーリ刺繍を見てきましたが、かれこれ10年以上でこんな配色のものは初見です。
よく見ていただくと本当に細かく色が分けられていて、これを制作するのにどれだけの技量と時間が必要なのかが伝わってきます。
1枚目のストールは、ストールというよりもはや芸術作品ですね。
2度と手に入らないと思うとお嫁に行くかどうかよりも、専門店として取り扱わせてもらいたい!
という思いが勝りました。笑
ぜひ実物をご覧いただければ嬉しいです😄
Moto