『フォーカスの力：パート２』

2015/06/14
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

昨日のメルマガで「１つに絞る」ことついての
コミュニケーションにおけるメリットについてお話しました。

僕自身この、
１つに絞る
１つにフォーカスする
１つに集中する
というコンセプトを人生においてとても大切にしています。

なぜならこのコンセプトにはものすごい力があると思っているからです。

今日はこのことが、なぜ人生において大きなインパクトをもたらすのか？
それについてお話しようと思います。
（「１つに絞る」ことの危険性はまた次回に^^;）

少し長くなりますが、
きっとあなたの役に立つこともあると思うので
興味があればぜひ読んでみてください。

一つのことに特化した人となんでもできる人

あなたは何か一つの分野について
ものすごく知識もあり、経験もあり、実績もある人と
いろいろ幅人い分野についてそこそこ知識も経験も実績もある人と
どちらになりたいと思いますか？

これはきっと人それぞれの答えがあると思いますし
正直どちらでもいいと思っています。

じゃあ、質問を変えて・・・

あなたがある特定の分野で問題を抱えているとします。
ここでは分かりやすいように、
あなたはを心臓病を患っていることにします。

あなたは心臓病を直したい（そうでなければ死んでしまう恐れがあります）

ここに２人のお医者さんがいます。

一人は心臓外科専門のお医者さんで
今までに心臓病の手術に関しては世界一の実績があります。
「私は心臓病については１００％治せますが、それ以外の病気は治せません」
と言っています。

もう一人は、普通のお医者さん。
今までに色々な患者さんを見てきたので
心臓病の患者さんも少しは手術した経験があります。
「私はあらゆる病気を治せます」と言っています。

あなただったら
この２人の経歴を知った上で
どちらに自分の手術をお願いしたいですか？

この質問に変わると、きっと多くの人が
１人目を選ぶのではないでしょうか？
（手術で失敗はしたくありませんし　笑）

実はこれが答えだと思っています。

何か一つに特化することで、ある特定の分野において
色々なことができる人よりも他の人から頼りにされるようになります。

でもあなたはこうも思うからもしれません。

全部極めればいいじゃん！

確かに、あらゆることを極めれば
本当に全部できるようになりますから
素晴らしいことです。
できるならこれが理想ですね。

でも現実的には
これをやるのはかなり難しいと思っています。

技術、スキルは時間に比例する

なぜなら、こういった技術やスキルと呼ばれるものは
それを磨くために投入した時間に比例するからです。

人間に与えられた時間は全人類平等の２４時間。
その時間をどう使うかでその人の成長は変わってきます。
これはまぎれもない事実です。

そして、もう一つのポイントは
『投入した時間が１００００時間を超えるとその道のプロのレベルに到達する』
ということ。

これはある研究の結果、分かったことのようですが、
僕自身の経験からもこのことは正しいと思っています。

１００００時間というと
一日３時間、その分野に時間を投入したとして約１０年かかることになります。
もちろん１０年やったからといってそれで十分か？
といえばそんなことはありません。

世界に目を向ければ７１億人のライバルたちがいます。

スキルを向上するためには絶えず訓練を積む必要があります。

例えば、
さっきのお医者さんの話に戻ると。

１人は心臓病だけを治す治療について
学び、実際に手術をし、経験を積んでいきます。
彼は仕事でやっているので
もしかしたら一日８時間エネルギーを投入できるかもしれません。

そうすると最短で３年でプロのレベルまで到達できます。

さらに世界レベルまで行くにも、
最短でゴールへ向かうことができるはずです。

もう一人は仮に４種類の病気の治療について
頑張って学んで実践しているとします。

一つのことについて１日に投入できる時間は２時間なので
１４年かかります。

１人目が３年で到達できる場所に行くために
１４年かかってしまうことになります。

そしてこの差は、一人目がフォーカスし続ける限り
二次関数的にどんどんどんどん広がっていきます。

さらに今は情報やものが溢れた時代ですから
一昔前より優れた教育を受けることができたり
優れたツールを使うことができます。

こういったものを活用すれば
後発の人たちもどんどん追いついてきます。

同じように何かに特化した専門家たちがゴロゴロ出てくる時代です。
そんな中、自分はなんでもできます！
と言っているのは、自分は何もできません！
と言っているのと同じです。

もうすでになってきていますが、
これからの世の中は、
ある特定の分野に特化した人が頼られる時代になっていくはずです。

このような観点で見ると
１つに集中すること
１つに絞ること
１つにフォーカスすること
というのがいかに強い力があるのかということが分かると思います。

とはいえ、
実生活では集中したいことがあってもできなかったり
やりたくないことをやらなければならなかったり
ということが日々出てきます。

僕自身もフォーカスするべきことがあって
やるべきことは分かっていても
その他の、やらなければならないことに追われ、
やりたくないことに追われ、
できないことが多くあります。

でも自分の中でこの意識を持っていれば
軌道修正して戻ってくることができます。

きっとあなたも日々さまざまなことに
時間やエネルギーを投入していると思います。

そんなとき、ちょっと立ち止まっていただき
今自分は何かに集中できているかな？
この行いは自分のどんな部分を成長させてくれているかな？
と考えるだけでも自分がどんなことにフォーカスしているのか
わかるようになっていくはずです。

ちょっといろいろやりすぎているな・・・・
自分はどこに向かっているんだろう・・・・
と思うことがあれば
ぜひ今日の話を思い出していただければと思います。

PS.
今日は対比を強めるために
何かに特化したほうが良いというお話をしましたが、
何でもすることが悪いわけではありませんし
何でもできることが強みにもなることがあります。

結局は
自分がどうなりたいか？
何を選択するか？
ということだと思います。

そんなことを考えるきっかけになれば嬉しく思います^^

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。