- 2021/06/21
- writer: 山崎拓
朝から読むのはしんどいかもしれません・・・
先日、ある一冊の本を紹介させていただきました。
タイトルは「最高の脳で働く方法」
500ページほどの骨太本でしたが、個人的に大好きな分野ということもあり、むさぼるように読み、あっという間に読破してしまいました。
もちろん、メルマガで紹介した本なので、学びになる点もいくつもあり、今このメルマガを書きながらどの部分をあなたにご紹介しようか考えています。
第1章から第4章で構成されていてそれぞれが約130ページほどなので、どこかひとつご紹介するだけでもかなりボリュームがあります。
本当は全部お話したいくらいですが、それは色々な意味で無理なので、今日は誰にとっても役立つであろう内容に絞ってご紹介させていただきます。
あなたは「認知的再評価」(再評価)という言葉を知っていますか?
(リフレーミングや再文脈化といった別の呼び方もあります)
これは特に自分にとって受け入れがたいことが起こった時、大きな厄災や困難が訪れた時(今回のコロナなんかもそうだと思います)、人間関係で悩んだ時などにこれらを克服するために非常に効果を発揮する優れた技術です。
本にはこの認知再評価について掘り下げて具体的な方法論が紹介されているので、これをあなたにもシェアさせていただきます。
ぜひ、参考にしていただければ嬉しいです♪
最高の脳で働く方法 デイビッド・ロック著より抜粋
いかがでしょうか?
少し専門用語も多く、月曜の朝から読むのはしんどかったかもしれません 汗
(でも読んでいただきありがとうございますm - - m)
今日ご紹介した4つの再評価に関しては、あなたも意識せずとも使っていることがあると思います。
ただ、こうした脳の構造や効果を理解した上で情動に対する反応をコントロールできるようになると、知らずに使っていたときとはまた全然違ったレベルで物事の解釈ができる、あらゆる問題や困難、プレッシャー下でも冷静に対応できるようになると思います。
著者も「再評価はメンタルプロセスを観察する能力と並ぶ、人生の成功に不可欠な最重要スキルだ」と言っていますが、まさにその通りだろうなーと。
自分の脳を理解することで、自分の脳を変える能力が高まり、自分自身をより良く変えることができるようになります。
今日ご紹介したのはこの本のごくごく一部なので、もっと自分自身や脳について深く理解したい!と思った方はぜひ本も手に取ってみてくださいね♪
タイトルは「最高の脳で働く方法」
500ページほどの骨太本でしたが、個人的に大好きな分野ということもあり、むさぼるように読み、あっという間に読破してしまいました。
もちろん、メルマガで紹介した本なので、学びになる点もいくつもあり、今このメルマガを書きながらどの部分をあなたにご紹介しようか考えています。
第1章から第4章で構成されていてそれぞれが約130ページほどなので、どこかひとつご紹介するだけでもかなりボリュームがあります。
本当は全部お話したいくらいですが、それは色々な意味で無理なので、今日は誰にとっても役立つであろう内容に絞ってご紹介させていただきます。
あなたは「認知的再評価」(再評価)という言葉を知っていますか?
(リフレーミングや再文脈化といった別の呼び方もあります)
これは特に自分にとって受け入れがたいことが起こった時、大きな厄災や困難が訪れた時(今回のコロナなんかもそうだと思います)、人間関係で悩んだ時などにこれらを克服するために非常に効果を発揮する優れた技術です。
本にはこの認知再評価について掘り下げて具体的な方法論が紹介されているので、これをあなたにもシェアさせていただきます。
ぜひ、参考にしていただければ嬉しいです♪
最高の脳で働く方法 デイビッド・ロック著より抜粋
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「困難な状況も再評価で切り抜けられる」
コロンビア大学のケビン・オクスナーは、ジェームス・グロスの心理学研究を一部踏まえて、再評価の神経科学研究を行っている。
オクスナーは次のように説明する。
「心理学の文献に、下半身まひになった人も宝くじを当てた人も、6ヶ月後には同じくらいの幸福度になっていることを明らかにした有名な研究結果が紹介されている。
人は非常に悲惨な状況に置かれても、ポジティブな面を見つける手立てを講じているのは間違いなさそうだ。
あなたに常にできることが一つあるとすれば、状況が持つ意味の解釈の仕方をコントロールすることであり、それこそが再評価の本質的な目的である」
オクスナーの再評価実験の一つでは、被験者が教会の外で泣いている人々の写真を見せられる。被験者は写真を見て、当然悲しい気持ちになる。
その後、被験者はその写真が結婚式の場面であり、人々は嬉し涙を流していると想像するように求められる。
被験者がその場面の評価を変えた瞬間に被験者の情動反応は変化し、オクスナーはfMRIを使ってその時、脳で何が起きているかを記録している。
「私たちの情動反応は、結局は世界に対する自分の評価から生じており、自分の評価を変えることができれば、情動反応が変わる」とオクスナーは説明する。
ほとんどの再評価がポジティブ方向であるが、ネガティブに再評価し、見方が悪い方向に変化する可能性もある。
認識した危険の威力は大きく、誤った方向への再評価はたとえ小さなものでも大きな影響を及ぼし得ることを忘れてはならない。
オクスナーの研究は、人々がポジティブな再評価をすると、右腹外側前頭前皮質と左腹外側前頭前皮質が活性化し、それに伴って大脳辺縁系の活動が低下することを明らかにしている。
要するに、感情の抑制ではなく、最初に感情を生み出す解釈を変えることによって、大脳辺縁系の意識的なコントロールが可能ということだ。
『再評価は万能』
自分自身の観察に基づいて、私は主に4つのタイプの再評価があると考えている。
第一のタイプは、結婚式か葬式かの写真の実験で起きた再評価である。
この再評価は、脅威を感じる出来事をもはや脅威ではないと判断するものである。
私たちはこの再評価を頻繁に、大抵は知らない間に行っている。
たとえば、空港で搭乗口に向かって歩いているときに搭乗口が見つからないと、乗り遅れるのではないかと不安になる。
搭乗口が視界に入って人の列が見えた途端に不安は消える。
自分が危険な状態にいないとわかって、たちまち気分が楽になる。
この最初のタイプの再評価は、出来事の再解釈である。
第二のタイプは再評価は、多くの効果的管理手法や治療技術の中心となっている。
これはノーマライジングと呼ばれ、幅広く有効な手法である。
例えば、あなたが新しい仕事に就いたばかりで、文具やコーヒーの在りかなど簡単な情報の地図さえまだ頭の中にないとしよう。
全てが新しい状態だ。
新しいとは不確かなこと、ひいては興奮を引き起こすことを意味し、舞台のスペースを減らす。
さらに、新しい環境に身をおくというのは、自分の舞台を多用する必要があるということでもある。
役者が過労になると、ラベリングや再評価によって不確実性に伴う興奮を抑えるのが難しくなる。
このように、まったく新しいことをすると、負のスパイラルを生み出す可能性がある。
変化を起こすのがきわめて難しい理由はここにある。
物事を違うやり方で行うと、気が遠くなるような負のスパイラルを引き起こしかねない。
新しい役職での最初の数週間は気後れするのが「普通」だと理解していれば、不確かな感覚は薄れていただろう。
経験を言葉で説明できれば、不確実性が減り、自己コントロール感が高まる。
否定や怒りなど、変革の最中に生じる情動や段階を言葉で説明することで脅威反応を和らげる効果がある。
新しい役職のストレスであれ、ティーンエイジャーの子育ての課題であれ、その状況を普通のこととみなすとき、第二のタイプの再評価を活用していることになる。
第三のタイプの再評価はもう少し複雑だが、基本的に情報の再整理である。
脳は入れ子の階層に情報を保存し、全ての情報が他の考えと関連して位置付けられている。
これはある意味、組織図に似ている。
脳内のすべての地図が、いくつかの地図の上、別の地図の下か横に位置する。
こうした再評価は、脳内の膨大な数のニューロンを、膨大な数の他のニューロンと関連づけて、新たな階層に再整理することにつながる。
この認知変容は、進める再構成の度合いにより、大量のエネルギー放出を伴う傾向にある。
周りの世界の評価のしかたを再整理することによって、脳の情報保管の階層構造が変わり、脳の世界との接し方が変わる。
最後のタイプの再評価は、おそらく実行が最も難しいが、最も効果が高い場合もある。
人の考え方は非常に固定化しやすい。
人が衝突する原因で最も多いのは、一方が自分の世界観にとらわれて、相手の目線で世界を見れないことだ。
自分の世界観を抜け出し、相手の立場で考えるとき、あなたは違う背景から状況を見ている。
このタイプの再評価は、視点を移して物事を見るようにするものであるため、再配置とみなす。
相手の立場、相手の国や文化の視点、あるいは別の時点の自分自身の視点から物事を見る場合がこれに該当する。
再解釈、ノーマライジング、再整理、再配置。
これら4つのタイプの再評価はいずれも、人々が普段から使っている手法である。
再評価の背後にある生物学的仕組みを深く理解し、こうした手法の地図を充実させて見つけやすくすることで、再評価をもっと頻繁に即座に始めることが可能となり、プレッシャー下で冷静を保つ能力を大幅に高めることができる。
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いかがでしょうか?
少し専門用語も多く、月曜の朝から読むのはしんどかったかもしれません 汗
(でも読んでいただきありがとうございますm - - m)
今日ご紹介した4つの再評価に関しては、あなたも意識せずとも使っていることがあると思います。
ただ、こうした脳の構造や効果を理解した上で情動に対する反応をコントロールできるようになると、知らずに使っていたときとはまた全然違ったレベルで物事の解釈ができる、あらゆる問題や困難、プレッシャー下でも冷静に対応できるようになると思います。
著者も「再評価はメンタルプロセスを観察する能力と並ぶ、人生の成功に不可欠な最重要スキルだ」と言っていますが、まさにその通りだろうなーと。
自分の脳を理解することで、自分の脳を変える能力が高まり、自分自身をより良く変えることができるようになります。
今日ご紹介したのはこの本のごくごく一部なので、もっと自分自身や脳について深く理解したい!と思った方はぜひ本も手に取ってみてくださいね♪
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Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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山﨑さん難しい!本のタイトル、私の好き系でしたので、思わず食らいつきが良かったです。このマガジン何回も何回も読み直し、ゆっくりと理解すべく読み直しました。結論:難しい!! 楽観的に、自然体のままシンプルに生きてきた私には複雑で、脳が混乱しています。でも何回も読んで、理解したくなる内容でしたので自分はやはり生物が好きなのかな?と再認識のきっかけになりました。又、次回も脳を混乱させて下さいね。
コメントありがとうございます!
やっぱりちょっと難しいですよね 汗
すみません!!
でも何度も読んでいただきありがとうございます^^
僕もここ数年は色々なジャンルに手を出していますが、やっぱり人に関することは一番楽しいと感じます。
次はもうちょっと読みやすい内容をお届けできるように頑張ります!
いつも本当にありがとうございます。
山崎