シーンを描く

2019/06/09
writer：山崎拓
- ストール

「どれもいいでしょ！？」

いいですねー、迷いますねー・・・

先日、ある常連さん（Sさん）にお電話でストール選びのご相談を受けました。

いつもはインターネット上でご自身でお手続をされている方なのですが、この日はいくつかのストールでどうしても迷ってしまい、、、
アドバイスが欲しい！とのことでした。

なのですが、困ったことにSさんが候補として選んでくださっていたストールがどれもよかったので僕もちょっと迷ってしまったんです。

今回は３枚のストールを選んでいただいたのですが、初めの一枚は割とあっさり決定。お話を聞いていて、服装や使うシーンなどを聞いていて「これがいい！」というものをすぐに絞れました。

ただ、２枚目、３枚目はちょっと迷ってしまったんです。

というのも、候補のストールは素材も同じ、サイズも同じ、色合いも似ている、デザインも同じカテゴリー。

ちなみに、候補になっていたのは全てシルクジャカードストールなのですが、合わせたいのは黒のドレス、使われるシーンは演奏会での舞台の上。

合わせる服にも使うシーンにもぴったりな素材と色使いだったので、しばらくはお客さんと一緒に本当に迷いました　笑

ただ、さらに深くお話を聞いていくと、演奏する曲によってストールを変える、ということが分かりました。

そこでその曲について聞いてみたんです。

どんな曲を演奏するんですか？

「ブルースです」

ブ、ブルースですか？？

残念ながら僕はブルースという曲のジャンル、カテゴリーが分からず・・・汗

さらにお話を深く聞いていくと、どうやら落ち着いたジャズのような感じらしいのです。
これならわかる！　笑
となり、ブルースを演奏するならこの色合い、このデザインがいいんじゃないかな？というものが自然に浮かび上がってきます。

そして、面白いことにお客さんもほぼ同じタイミングで僕と同じストールに絞られていました　笑

やっぱ、この色が良さそうですよね！！
ということで、無事に選ぶことができました。
（Sさんいつも本当にありがとうございます！）

今回のSさんとのやりとりで僕があたらめて感じたことがあります。

それは、使うシーンを明確に具体的にすればするほどストール選びは簡単になる、ということ。

何当たり前のこと言ってんの？
と思われるかもしれませんが　笑

僕の経験上、合わせる服に感しては結構考えている方は多いと思いますが、意外と使うシーンを明確にして選んでいる方は少ないような気がします。

合わせる服を考えるのはもちろん、とても大切ですし、候補を絞る方法の一つです。
ただ、合わせる服だけだと絞りきれないときもあるのは事実。

例えば、今回のSさんのように黒のドレスに合うストール、という条件だけだと、結構候補が多くなります。

レッドも合うし、ブラックも合う、シルバーグレイも上品。深みのあるグリーンもエレガントで素敵よね！
となり、結局迷ってしまう・・・

そんな時に、使うシーンも併せて想像するとかなり選びやすくなります。

身につける服はもちろん、舞台の環境、スポットライトの色、演奏する曲などなど。こうしたものを一つ一つ明確にしていきます。

今回に関しては、電話口でお話を聞いていると、Sさんが舞台上で黒いドレスを着てストールを身に纏ってブルースを演奏している姿の絵が浮かんだほど　笑

それだけ使うシーンが明確になっていると実際に使っている絵が想像しやすくなり、実感も湧きやすくなり、結果的に選びやすくなると思います。

あなたもストールを選ぶ時に迷ってしまった経験は一度はされているのではないでしょうか？

そんな時は、合わせる服に加えて、使うシーンも明確にすると、より選びやすくなるはずです。

ぜひ試してみてくださいね！

PS.
使うシーンを具体的に明確にすると、頭の中にその絵が目に見えるように浮かんでくることがあると思います。そこまで想像できればその選択は間違いない気がします^^

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。