これからも残って欲しいこと

2018/06/30
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

ここ数日。嫁が夜遅くまで何やらゴソゴソやっていました。

そして、ある朝起きてくると、、、

「見て！見て！！」
と、嬉しそうにあるものを出してきました。

それは娘に嫁が作った手作りのワンピース。

what-i-would-like-to-remain-in-the-future1

単品で見ると、そうでもないのですが　笑
いざ上の娘に着させて見ると、、、

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サイズがぴったりで、なかなか似合っています。

よくこんなに上手く作れるなーと思い「どうやって作ったの？」と聞くと、どうやら地域のママサークルに得意な人がいて、手作りの服の作り方を教えてもらったそうなんです。

へー、今時まだそんな人がいるんだなー、とちょっと。というかかなり感心しました。

というのも、昔は手作りの服や手作りのバッグ、手ずくりの雑巾など、、、
そういった手作りのものに結構囲まれて生活をしていた気がします。

僕も母親が作ってくれた図書袋やお弁当袋を使っていた時期がありましたし（ぶっちゃけ、当時はあまり使いたくなかったですが。なんだか手作りのバックを使っているなんて恥ずかしい・・・と思っていました^^;）、もっと昔ならきっと手作りのものに触れる機会はたくさんあったと思います。

でも、最近は機械化と効率化が進み、手作りのものに接すること自体が急激に減ってきていますよね。モノは簡単に安く作れるようになりましたし、生産性や効率性、品質も技術の進化と共に、どんどん発達しています。

その結果、世の中に出回るものは機械で作られたものが大多数を占め、人々もこういったものを求めてきました。そうなってくると当然、手作りのものや手仕事のものは、どんどん減ってきていています。
それに伴って、そういう技術を持った人もどんどん少なくなってきてきているのが日本だけでなく世界共通の実態ではないでしょうか？

ただ、僕は正直日本はおろか、世界の手仕事事情に詳しいわけではないので、憶測で話しているのですが、ことストール業界に関しては間違いなくこの傾向にあります。

僕らが取り扱っているインドのストールも機械化が進み、手仕事のストールはどんどん減っているのが現状です。

僕は別に機械化や効率化に反対するわけでもありませんし、それはそれで技術の向上の結果であり、素晴らしいことだと思っています。
ただ、手作りや手仕事が全てなくなってしまうような世界にはなってほしくないなーとはいつも思います。

やっぱり、手作りのものというのは機械で作られたものにはない温かみがありますし、身につけたときの気持ちも違います。この辺は言葉では上手く表現できないのですが　笑

きっとあなたも感覚的に分かるのではないでしょうか？

どっちがいい、悪いではありませんが、理想は機械と手作りがうまく共存できる世界。

そのためにも僕ら売り手は、機械で作られたものと手作りで作られたもののそれぞれの良さをしっかりと認識して伝えていかなければ！と思わされます。

ことストールに関しては、これからも一枚でも多く、日本のお客さんに手に取ってもらえるよう、その素晴らしい価値を正しく伝えることに全力を尽くしていくことこそが自分達がやるべきことだ、と。

その結果、現地の職人さん達が少しでも長く今の仕事を続けることができ、その素晴らしい技術が次の世代に引き継がれていけば最高ですね^^

嫁が娘たちに作った手作りのワンピースを見て、ふとそんなことを思った土曜日の朝です。

PS.
どうやらこのワンピース。上の娘に好評だったようで、下の娘にも作っていました　笑

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。