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どうやったら治りますか?







「かなり迷いました・・・」


そういって、ご来店くださったのはあるお客さん。


インターネットでナチュラルラウンジのことを知って、場所を調べて来てくれました。


ただ、松本のお店はめちゃめちゃ郊外にありますし、周りは住宅ばかりなので、迷ってしまう方も多い。



唯一の目印は手作りの看板 笑


IMG_9934



これがなかったらほぼほぼわからない。
(ちなみに昔はこの看板すらありませんでした 笑)



だから、お客さんのせいじゃないですよ!
と、しっかりフォローしたのですが。



でも、確かに方向音痴の人っていますよね。
というのも、僕が完全にそれなので方向音痴の人の気持ちはよーく分かります 笑



天性的なものなのか、小ちゃい頃に空間把握能力を鍛えてこなかったのか?原因はわかりませんが、35年間ずーっと方向音痴で、良くなる兆しは見えません・・・




学生の頃は狭い大学構内の教室に行くのに毎回迷っていましたし(学校とかって同じような外観や区画になっていて、今どこにいるのかわからなくなってしまうんです・・・)、都会に行けば地下鉄に始まり、街を歩いていても複雑すぎて必ずと言っていいほど自分がどこにいるのかわからなくなります。


知らない道を車で運転している時に、隣の人にナビってもらっても、「右と左」を間違えて曲がってしまったり・・・


この手のことは挙げればキリがありません。



また、数年前に海外に頻繁に行っていた頃も、自分の方向音痴が原因で毎回さまざまなトラブルを経験しました 泣



初めてインドストールに魅了されてから、世界各国のストールについて色々と見て回回ったんですね。それらは基本一人で行っていたので、道に迷うことは当たり前のようにありました 笑




ストール探しだったのに・・・



例えば、ベトナムに行った時。
どんな国でもそうなのですが、初めて行った時には、もちろん右も左もわかりません。


当時は「地球の歩き方」が僕の唯一の情報源(このときはパソコンを持って行って、どこでもインターネットに接続する、という頭はありませんでした^^;)だったので、地球の歩き方に書いてあることを頼りに、自分のカンを頼りに色々な場所に行くわけです。


でも、極度の方向音痴の僕は、地図を見て目的の場所に行ったつもりが全然違う場所についてしまうことが普通にあるんですね 苦笑
一度通った道も角度が違うと新しい道に見えてしまったり、同じような景観の場所なんかに行くと、無限ループに迷い込んだような感じになってしまいます 笑



ちなみに、ベトナムではバイクが主流の移動手段になっていて、皆車以上にバイクに乗って移動することが多いんですね。で、こういった村に行くにはタクシーを拾ったり、バイクタクシーを利用しないとアクセスできません。ですが、こういったタクシー系はぼったくられることが多いので、利用したくない。


ここはベトナムで有名なストールがあるという噂があったので、一度行って見たかったんです。


それなら、自分がバイクに乗っていけばいいや!と思い、一台バイクをレンタルしようと考えました(方向音痴なのに勢いだけはあります 笑)
まあ、ここでもレンタルでぼったくられる可能性があるのですが、この相場は地球の歩き方でチェックしていたので、ふっかけられても対処できました。



そして、無事バイクをゲットして自由に動き回ることができたんです。


ここまでは至って順調。


そして、目的のその村は道路を真っ直ぐ進むだけの簡単なルートだったので、僕でも見つけることができました。(一度通り過ぎて引き返しましたが 笑)


その村の詳細はローカル過ぎて地球の歩き方にも載っていないような場所です。
地球の歩き方を見たことがある方はわかるかもしれませんが、たまに地図が切れちゃっていて不完全な部分があるんですね。それがこの村の部分でした 笑



バイクを路肩に止めて、あっちに何かありそうだなー、という頼りにならないカンで進んでいきました。これも変な特質なのですが、僕は自分が方向音痴だということはよくわかっているのですが、それなのに、どんどん自分の知らない場所に行ってみたい思いもあります。


だからたいていの場合、後で道に迷うんですね 苦笑



どんどん奥に入っていくと、お約束通り・・・



きっとあなたは「来た道を引き返せばいいじゃん!」
と思うかもしれませんが、極度の方向音痴の僕にはそれができないんです 泣


あれっ?
ここ通ったっけ?
なんか違うような・・・


いや、こっちだったような・・・


そんなことをしているうちに余計に迷ってしまいます。



しかもとても小さい村のようで、まわりには人もほとんどいない。



日も陰ってきて、さすがにちょっと焦りが出てきます。


とりあえず、バイクを停めた場所には戻らなきゃ!
と思うも、その場所に戻れない、、、


気温が高く、喉もカラカラ。



最悪や・・・
こんなとこで遭難か・・・



そんなとき、日本だったら道行く人に場所を聞いたり、道案内をしてもらったりするのはごく普通のことですよね。



ただ、今Motoがいるインドもそうですが、ベトナムの場合も、こちらが困惑していたり、ちょっと困ってそうだな、空気感が出ている場合には周りの人間がその空気を察知して、向こうから話しかけてきます 笑
(もちろん、大抵の場合、何か下心がある場合がほとんど)


すでに僕も初めてインドへ行ったときに騙されて痛い目に遭ってきたので、そういったときに話しかけてくるベトナム人を無防備に信用することはありません。



基本、一人旅の時は話しかけんなよ!オーラを出していますし、話しかけられてもそっけない態度であしらうことが多いんですね。


ただ、この時は自分では今どこにいるのか全然わからなくなってしまっていたので、藁にもすがる思いで人の良さそうなベトナム人に話しかけます。


僕のつたない英語とメモ書きを駆使して、バイクの場所を説明します。



そうすると、「わかった。連れて行ってやるよ」と自信満々なベトナム人。


「本当かなー」と疑いながらも他に手がないので、彼の後をついていきます。



10分ほど歩くと、確かに道路には出たのですが、全然違う場所。



ここどこやねん!!
と一人突っ込み入れる余裕もなく。


さらにベトナム人にはお金を請求されます 笑


お前、間違ったとこ連れてきたくせに請求すんの!?
と思いましたが、一応道を案内してくれたのは事実なので、しぶしぶ払います。



ただ、さっきの村(茂み、砂漠?)の奥深くに入っていた時よりは気持ちが少し楽になりました。


まだ、ここは割と大きな道路でバイクが通るので、最悪バイクタクシーを拾えばいいや。と思えたんですね。



ただ、まずは歩いて状況を確認します。


こういう時、方向感覚が優れている人や記憶力がいい人ならさっき自分がバイクで走っていた道かどうか、周りの風景を見てわかるものだと思うのですが、僕にはさっぱり。


全然わからない。


仕方ないので、ぼったくり覚悟でバイクタクシーを拾います。


いつもなら地球の歩き方を見せてここに行きたいんだ!
と言うのですが、なにせ僕がバイクを停めた場所は地図が切れてしまっているので、正確な位置も指示できない。


とりあえず、向こうに向かって走ってくれない?
とお願いして、バイクに乗ります。


バイクタクシーに乗ってから15分ほど経ってから、なんか違う気がする・・・
と思い、バイクタクシーを降ります。
もちろん、良く分からない基準でタクシー代を請求されたのですが、交渉する気力もなく・・・



いやー、マジで困った。


バイク見つからない・・・



もう夕方になりかけていて、気力も体力も消耗しきっています。


こういう時は人間自分に自信が持てず、つい、誰か他の人を頼りたくなってしまうもの。それが間違いだとわかっていても。



僕がトボトボと歩いていると、車がゆっくりと近づいていきます。窓を開けながら僕の歩くスピードに合わせて車を寄せてきます。


「どこへ行きたいんだ?」


・・・
・・・
・・・
また、嫌な予感がする・・・
でも他に手はないし、とりあえず聞いてみよう。


もう一度地図に載っていないバイクの場所を説明します。


「わかった、連れて行ってやる。乗りな」
自信満々なベトナム人。


デジャブか?
と思うほどさっきと同じです 笑



ただ、もう歩き疲れてヘトヘトだったので、車に座れるだけでもありがたい状況でした。


しばらく車に乗っていると、運転手が全然関係ない場所で車を止めます。

運転手「着いたぞ」


車の横には事務所というかロッジのような建物が見えます。



まさか・・・
嫌な予感は的中。



今日はこのホテルに泊まっていけ。
と言っている。



周りにはホテルは他にないし、もう暗いからバイクを探すのは明日にしよう。と。


完全にホテルに泊めさせるための手口です。


宿泊代も高い。


もうね、アホかと。



でも、このベトナム人の言う通り、他に手がない。



ここでもしぶしぶ宿泊代を払います。



部屋に戻り、冷静になってもう一度考えようと、僕のパートナーである地球の歩き方を広げます。



あれ?


ここのホテル・・・



地図に載ってる!!



なんと、僕が今いるホテルを偶然にも地図上で見つけることができました。



バイクを停めた大体の場所を見てみると・・・


うお!!
めっちゃ離れとる! 笑


僕の説明が悪かったのか、ベトナム人に意図的に遠くに連れてこられたのかは分かりませんが、完全に逆方向に向かってきていました・・・


ただ、これで今いる場所とバイクが停めてある場所の位置関係を把握できました。


人間面白いもので、まだその場所に行けていなくても、問題解決の兆しが見えるだけで気持ちがとても楽になるんですね。


それでその日はこの宿でぐっすり眠ることができました。



翌日は早朝に起き、僕をこの宿に連れてきたベトナム人と接触しないようにそっと抜け出します。
(まだ、疑っていたので)


連れてこられた道と逆方向に歩きながらバイクタクシーを捕まえます。


そして、もう一度、バイクの場所を説明する。
今度は間違いのないように念を押して、方向はこっちで、この地図の端っこまで入ってほしい。違うところに行ったらお金は払わない。と伝えて動き出します。





走り出すこと30分。






ついに、あのレンタルしたバイクが見つかりました!
(バイクも盗まれていないか?心配でした)




やったー!!


やっと見つけた・・・



バイクを見つけた瞬間は嬉しくて泣きそうになりました 笑



ストールを探しているはずだったのに、いつのまにかバイク探しになってしまいましたが 笑



こんな僕なので、方向音痴の人の気持ちはよーくわかります。



あなたがもし、方向音痴なら・・・
ぜひあなたの失敗談も聞かせてくださいね 笑





PS.
しかし、方向音痴って治らないんですよね。
改善できる方法があったらぜひ教えてください。




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Profile
山崎拓
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。


2018.04.08

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