『この世に成功も失敗もない・・・あるのは経験だけだ』

2013/12/07
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

『この世に成功も失敗もない・・・あるのは経験だけだ』

From　山崎拓
新宿のスタバより

今日は東京にセミナーを受けに来ています。

その合間にちょっと仕事をしようと思い、
駅前のスタバに立ち寄った時のことです。

二人の大学生が就活の状況を話していました。
その話がとても大事な気付きになったので、
あなたにもシェアさせてください。

仮に2人をA君B君としよう。
A君もB君もどうも就活が上手くいっていないようだった。
今年の就活は全て落ちてしまっていて、今後の活動をどうしていこう・・・みたいな内容だった。
（僕は、まだ就活してんだ！頑張ってんな〜と思って聞いていた。
今は12/1が就活解禁と世間一般言われているから、４年生は焦るだろうな・・・）

A君は全部で１０社以上受けて、全部駄目。
B君も全部で１２社受けて全部駄目。

A「こんなに受けたのに一つも内定取れないなんて・・・最悪だ、残りも多分無理だな」
B「そんなことないよ、まだ分からないし、最後まで頑張ろうぜ！」
A「いやー、俺自信ねーよ」
「面接官は始めっから取る気ないんじゃね？最悪だぜ」
「何言っても反応ねーし」
B「でもさ、俺今が人生で一番勉強になってるぜ」
「この間の面接官に質問されたことに全く答えられなくてさ、凄く考えさせられたんだ」
「次受けたら絶対答えてやるのにな〜」
「こんなに仕事について真剣に考えたことなかったよ」
「もっと違う生き方も考えてみようかな〜」
A「お前すげーな、どんだけボジティブなんだよ」
「働きたくね〜」
「もう俺の人生終わりだ・・・」

と、こんな会話が繰り返される。

僕はこの会話を聞いていてAに説教したくなりそうになりながら、B君頑張れ！と思っていた。

この会話を聞いて、だたAがネガティブ思考で、Bがボジティブ思考だったのだと思ってはいけない。

じゃあAとBは何が違ったのか？

彼らは結果だけ見ればほとんど同じ。違うのは長期的視点を持っているかだけだった。
Aは就職することがゴールであり、落ちることは失敗だと考えていた。
極めて短期的に物事を捉えてしまっていて、落ちたという事実だけしか認識せず、
そのことから何も学んでいなかった。

一方、Bは就職することは人生において一つの通過点に過ぎず、失敗を経験と捉えていた。
その経験から次はどうすれば良いか考えていた。
結果が出ていないが、きっと彼はどんどん成長していく。
今はそんなに差がないように見えても３年後５年後にはとてつもない差が生まれているだろう。

　　　　　「この世に成功も失敗もない、あるのは経験だけだ」

僕が好きな日本の起業家である渋沢栄一の言葉。これが全てを表している。

よくボジティブ思考であれ！とか、自分の捉え方次第だ！とかいう人がいるけれど、
僕はそんな自己啓発論は間違っていると思う。
めちゃめちゃ追い込まれていたり、気持ちが落ちている人にそんな言葉は重荷でしかなく、
もっとその人を追い込む結果になることだってある。

そうではなく、起こったことは成功でもなく失敗でもない、そのすべてが経験だと考える。
良かった！悪かった！なんてそんな短い期間で分かるはずが無い。
その経験があったからこそ今の自分がある、なんてことは後で山ほど出てくる。
逆に短い期間で出た結果なんてものは、本当に自分の実力によるものなのか疑ってみるべきだ。

・・・・若い二人を見ていて、
最近目先のことだけで頭がいっぱいになり、少し視野が狭くなっていた自分に気付かされました。

どんな時も目の前のことだけに囚われず長期的視点を持って生きていきたいですね！

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Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。