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『 天然繊維の扱い1 』

おはようございます。
Natural Loungeのノリです。


衣類に関わらず、天然のものというのは体に良さそうで、
見た目や成分が良かったり、時に希少価値の高いものもあったりと
人工のものよりいい印象であることが多いですよね。


例えば、口に入れる食材でも、天然ものと人工的に増殖させた養殖のものでは
天然ものの方が、価値が高いことが多いです。
あなたも天然もののブリやうなぎを食べることと、
養殖のものを食べる時では意識が違うと思います。


繊維でいえば、人間の成分と近いものにもなりますから
受け入れやすいのも自然な反応といえます。

しかし、化学繊維よりデリケートな場合があります。
機能面や風合いが良いですから、上手に付き合っていきたいですね。

これらの天然繊維がダメージを負いやすいポイントは、

「 水分 」 「 熱 」 「 摩擦 」 「 日光 」です。

ウールの表面は水をはじきます。
湿度が高くなるとうろこ状のスケールが開いて吸湿します。
私たちの髪の毛と同じ構造で、同じ機能なのです。

この天然の調整機能が快適さをもたらしてくれるのですが、
スケールが開いた状態で摩擦したり、ごしごしこすってしまうと、
スケール同士が絡み合ってしまいます。

こうなっては元に戻りません。これが縮みの原因です。フェルト化と言います。

熱が加わると、さらにスケールが開きやすくなるため、
ダメージを負いやすい状態にあると言えます。

洗濯機で他のものと一緒に洗ってしまうのは、まさにこの状態ですね。

保温性の高いゴルフウェアの下にウール地のものを着て動いていたために
一気に縮んでしまったという話も聞きます。
ともに、「 水分 」「 熱 」「 摩擦 」によるものです。

ですから、汗をかいた時、雨の日に使う時は特に注意が必要です。

濡れた場合は、通気の良いところで平らに広げて日陰干しするのが良いです。

この時、洗濯バサミでつまんだり吊るした状態で干していると、
重みで繊維が伸びてしまい下側に寄ってしまいますので、
平置きにしてストレスを与えないやり方がお勧めです。

日光は完全に防げませんし、外で使うときには日が当たりますから
過度に意識する必要はありません。
保管する時に、直射日光に当たらない場所に置くなど、
長期間日光が当たり続けることがないように気をつけるのが良いです。

ハンガーにかけておいて、いつも同じ場所が日に当たっている、
そうなっているものはありませんか?


外側を向いている部分だけ色褪せてしまった。
こうした残念な思いをしたことが何度もあります。


日のあたらない場所を選ぶか、定期的に向きを変えてあげるなど
1カ所に集中させないようにするのがコツですから
意識してみてくださいね。


P.S
ウールの洗い方についてはまた別の機会にお話しますね。
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ノリ
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2014.01.03

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