今日は久しぶりに本の紹介をさせていただきます。
僕はストール屋をやっていますが、もしストールを扱っていなかったら本に携わる仕事がしたい!というほど本が大好き。
昔から暇さえあれば本を読んでいますが、その本のバリエーションも年々広がってきています。
僕が本を真剣に読むようになったのは社会人になってから(もっと早くから読んでおけばよかった!)なのですが、当時はビジネス書や自己啓発書、あるいは仕事に関係する技術的な本(金属加工や成形など)がほとんどでした。
また、起業してからはマーケティングやセールス、経営に経理、心理学、生産性アップ、時間管理など、これまたビジネス書ばかりを読む日々が続きました。
この時は特に事業を軌道に乗せることに必死だったので日々発生する問題や課題を解決するための手段として本を活用していたという感じです。
なので読む本も完全に偏ってしまっていました 汗
でもそれから数年経ってからは、健康関連、人間の体や脳についての本、病理学や薬学、経済や歴史、あるいは宗教などの本もかなり手に取ってきました。
さらに子供たちが生まれてからは子育てや教育に関する本もたくさん読むようになり、結果的にかなり幅広い情報や知識に触れることができています。
おかげさまで、自分の仕事の専門分野はもちろん、そのほかのさまざまな分野の知識も深まり、それらがまた相互に繋がり合い相乗効果となって日々の仕事や生活に活かすことができています。
本を真剣に読むようになって15年以上経ちますが、あらためて本というのは本当に素晴らしいなーということが身に染みています。
そして、最近は一周回ってまた仕事やビジネスに関する本がとても楽しくなっているんですよね 笑
そんな中、数年前にある経営者の方に紹介してもらった本をずっと読んでいなかったことを思い出しました。
僕は本もたくさん読んでいますが、正直な話、積読している本もかなり多いんですよね・・・
つまり、買ったはいいけれど、読めていない本がかなり溜まっているんです。
休みの日などまとまった時間が取れる時にこうした本を少しずつ読むようにはしているのですが、まだまだこうした本たちはたくさんあって 汗
積読されている本たちを見ると、ごめんよーという気持ちになりますが、たくさんありすぎてなかなか先に進まないのが現実なんです・・・
今回ご紹介する本はそんな積読本の中にあった本。
そして、読んだ感想としては、、、
もっと早く読んでおけばよかった!!
と思いました 苦笑
ちなみに、この本はビジネス書が大好きな人たちの中ではかなりの名著とされている本として知られています。
やっぱり名著と言われる本は一度は絶対に読んでおいた方がいいなーと思わされましたよね。
この本は仕事はもちろん、日々の問題解決や知的な生産活動においてこれを活かせばものすごいインパクトがありますし、研究者など特定の分野の専門家の方にとっても必須の本じゃないかなーと思っています。
正直、このメルマガを読んでくださっている方にはなかなかとっつきにくい内容かもしれませんが、それでもあえて今日はこうしたテーマの本もご紹介させていただきます。
ということで、早速行きますね!
「優れた知的生産に共通すること」
僕がこれまで見てきた「圧倒的に生産性の高い人」に一つ共通していることがある。
それは、彼らが「一つのことをやるスピードが10倍、20倍というわけではない」ということだ。
この気づきをきっかけに「彼らは何が違うのだろう?」「知的生産の本質ってなんだろう?」という問いへの答えを随分長い間探し求めてきた。
これまで、僕は10年以上にわたって外資系コンサルティング会社で経営コンサルタントとして働き、その途中でビジネスの世界を離れ、科学者として脳神経科学(ニューロサイエンス)の研究を行なってきた。
そして、ここでも一つ気づいたことがある。
それは分野がビジネスであろうとサイエンスであろうと「本当に優れた知的生産には共通の手法がある」ということだ。
ある時、そんな内容を個人のブログに書いたところ、思わぬ反響があった。
ある週末の朝にかいたエントリに対して数千に及ぶブックマークがついたのだ。
気軽に書いたもので、かつ内容もそう易しいものではなかったので、その反響の大きさには正直驚いた。
そして寄せられたコメントには「ようやくわかった!「もっと詳しく聞きたい」といった内容が多くあった。
この時「こうした内容を共有することが多くの人の役に立つかもしれない」と思ったことがこの本を書こうとしたきっかけだ。
巷に「問題解決」や「思考法」をテーマとした本は溢れている。
しかし、その多くがツールやテクニックの紹介で、本当に価値あるアウトプットを生み出すという視点で書かれたものは少ないように感じる。
意味あるアウトプットを一定期間内に生み出す必要のある人にとって、本当に考えなければいけないことは何か。
この本はそのことに絞って紹介したい。
この本でも幾つカギとなる考え方を紹介する。
しかし、それは単なるノウハウではなく、本当にやるべきことを補助する道具箱、という位置付けだ。
「ロジックツリー」「MECE」「フレームワーク」・・・、どれも正しく使えばとても強い力を持つツールだが、それらを知っているだけでは答えを導くことはできない。
「カナヅチを持っていれば全てのものがクギに見える」という言い回しがあるが、このように目的を知らずにツールだけ使うのは危険だ。
いわんや、「アウトプットとして何を生み出すことに意味があるのか」、ツールからその答えを導き出すことはできない。
では何が本当のカギなのか?
それがこの本のタイトルある「イシュー」だ。
「イシューとは何か?」
それについてはこの本を通じてじっくり説明していくが、実際のところ、「何に答えを出すべきか?」についてブレることなく活動に取り組むことがカギなのだ。
イシューを知り、それについて考えることでプロジェクトの立ち上がりは圧倒的に速くなり、混乱の発生も予防できる。
目的地の見えない活動は辛いが、行き先が見えれば力が湧く。
つまり、知的な生産活動の目的地となるものがイシューなのだ。
このイシューが僕らの行う知的生産において、どんな役割を果たし、どのように役立つのか。
イシューをどのように見分け、どう扱っていくのか、本書を通してそれを説明できればと思う。
「知的生産って、そもそも何をやることだろう?」
「論文を書くって、そもそも何から考えることなんだろう?」
「問題解決のプロジェクトって、どう進めていくんだろう?」
ビジネスパーソンであれ科学者であれ、「毎日の仕事や研究で発生する問題の本質がどうも掴めない」とモヤモヤしている人に何らかのヒントになれば、そう願っている。
『悩まない、悩んでいる暇があれば考える』
「<考える>と<悩む>、この2つの違いはなんだろう?」
僕は若い人にこう問いかける。
あなたはどう答えるだろうか?
僕の考えるこの2つの違いは、次のようなものだ。
「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること
「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること
この2つ、似た顔をしているが実は全く違うものだ。
「悩む」というのは「答えが出ない」という前提に立っており、いくらやっても徒労感しか残らない行為だ。
僕はパーソナルな問題、つまり恋人や家族や友人といった「もはや答えが出る・出ないというよりも向き合い続けること自体に価値がある」という類の問題を別にすれば、悩むことには一切意味がないと思っている(そうはいっても悩むのが人間だし、そういう人間というのも嫌いではないのだが・・・)
特に仕事(研究も含む)において悩むというのは馬鹿げたことだ。
仕事とは何かを生み出すためにあるもので、変化を生まないとわかっている活動に時間を使うのはムダ以外の何ものでもない。
これを明確に意識しておかないと「悩む」ことを「考える」ことと勘違いして、あっという間に貴重な時間をムダにしてしまう。
僕は自分の周りで働く若い人には「悩んでいると気づいたら、すぐに休め。悩んでいる自分を察知できるようになろう」と言っている。
「君たちの賢い頭で10分以上真剣に考えてラチが開かないのであれば、そのことについて考えることは一度止めた方がいい。それはもう悩んでしまっている可能性が高い」というわけだ。
一見つまらないことのように思えるかもしれないが、「悩む」と「考える」の違いを意識することは、知的生産に関わる人にとってはとても重要だ。
ビジネス・研究ですべきは「考える」ことであり、あくまで「答えが出る」という前提に立っていなければならない。
「悩まない」というのは僕が仕事上で最も大切にしている信念だ。
これを伝えた若い人たちを見ていると、この本当の意味がわかって実践に入るまでに一年程度かかることも多い。
しかし、その後は「アカタさんから教わったことの中でこれが一番深いですね」と言われることが多い。
イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」安宅和人著より転載
今日はこの本の冒頭部分だけをご紹介させていただきましたが、いかがでしょうか?
深い!!
もっと読みたい!!
という方もいらっしゃるかもしれませんし
ちょっと難しそう・・・
と感じた方も多いかもしれません。
正直、かなり専門的な本ではあるので人によってはとっつきにくかったり、途中で断念してしまうこともあるかもしれません。
ただ、少しでもご自身の仕事や日々の生活に活かせそう!と思った方がいらっしゃれば、ぜひ書籍も手に取っていただければと思います。
僕もこの本をもっと早く読んでおけば良かった!と思いましたし、知人にもお勧めできそうだったのでもう一冊購入してプレゼントしたほどです。
なので本自体は読んでおいて損はないと思っています。
ということで、今日は久しぶりに僕の大好物なビジネス書のご紹介をさせていただきました♪
コメント
Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
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