『価値の伝導』

2014/02/22
writer：山崎拓
- ナチュラルライフ

From 山崎拓
安曇野の自宅より、、、

先日新たなストール開拓のために県内の織物工場を訪れました。
今回は３社の工場及び事業所を伺い、工場見学及びお話を伺いました。

そのいずれでも感じたことは、
どの方も本当に自社の技術にもの凄い自信があるということ、
こだわりを持ってモノ作りをされているということ、
しかし、その自信やこだわりとは裏腹に事業を成り立たせるのに苦労をされていること、
そういった印象を受けました。

なぜこのような矛盾が生まれるのでしょうか？

高い技術を使ったこだわり抜いた商品であれば、商品を求める人が後を絶たず商売には困らないのでは？そう思う人もいるかもしれません。

しかし現実は全く違います。どんな優れた技術があっても、どんなにこだわり抜いた商品でも、それがエンドユーザーの求めるものと一致しなければ何の意味もないということです。

実際に今回３社様のお話を聞いても、その技術やこだわりがお客さんにとってどんなメリットになるんだろう？と純粋に感じたのも事実です。

でも僕もモノづくり出身なので彼らの考え方やこだわりというのは本当に良く分かります。毎日毎日技術を磨き、切磋琢磨し、より良いモノを作ろうとするのがモノづくりに携わる人間の生き方です。

そのため、どうしても作り手の視点が強くなり、最終ユーザーには理解できない、理解されないことも多くなります。

最終ユーザー、つまりお客さんが思うことは一つです。

「それは私にとってどんな価値があるの？」

これをお客さんに伝えるのが僕らの役目だと思っています。
商品の特徴から商品がお客さんに与えるメリットを引き出し、正しく伝え、それを価値として認識してもらう。それによって、晴れてその商品が作り出された意味が生まれると思います。

僕らの役目は作り手と商品、そしてお客さんを繋ぐこと。

「価値の伝導」

世の中には本当に優れた技術をもった会社がたくさんあります。こだわり商品もたくさんあります。それらはお客さんにメリットとして伝わってこそ非常に高い価値になります。

今後も自分達が本当に惚れ込める、そしてその価値に対し自信を持って伝えられる商品を取り扱っていくと改めて思いました。

PS.
工場視察の内容はNatural Loungeクルーのノリがfacebookでも話していますので、気になる方はチェックしてみてください！
https://www.facebook.com/NaturalLounge

コメントを残すコメントをキャンセル

Profile

山崎拓

1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
３児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。