- 2013/11/23
- writer: ノリ
『 Made in 中国 vs エチオピア 』
おはようございます。
Natural Loungeの中谷です。
あなたはエチオピアという国の名前を聞いて、どんな国をイメージしますか?
裸足のマラソンランナー、アベベは知っているのではないでしょうか。
モカと呼ばれるコーヒー豆は有名です。
貧困に苦しむ人も多く、金銭面や食事面において裕福とは決して言えません。
昨年、長期に渡り “ 旅 ” をしていました。
スーダンからエチオピアに入り、
湖のある町の商店街で布を観て歩いていました。
発色の強い原色系でカラフルに仕上がっているものが多く、
派手な印象を受けました。
服に関して言えば、無地で仕上がっているものはなく、
チェックデザインやプリント柄のものばかりでした。
これは、他の途上国でも同じ傾向を感じました。
“無地”よりも、何かしらの柄が入っている方が華やかさが出たり、
オシャレや主張に繋がると思えたり、
少ない枚数でも着ていけたりするといった理由ではないかと私は感じています。
原色系の色で強い色が多いのも、
潜在的にそこにも心の安定を求めているからなのかなと思います。
さて、布の話に戻りますが、
タオルケットのように大きいサイズが多かった中で、
マフラーやストール、ひざ掛けに使えるくらいの大きさのものを何種類か発見しました。
いつものごとく、どこで作られているのか確認しました。
「こっちがエチオピアで作られたもので、こっちが中国製だ。」
んっ?と疑問に思い、もう一度確認しました。
さらに、別のところでも聞いてみましたが言われることは皆同じ。
何が疑問なのか??
価格です。
中国製のほうが安かったのです。3割以上も。
あなたも疑問に思いませんか?
エチオピアは裕福に暮らす国ではない。
現地で感じた印象も同じ。
1/3が年間$80以下で暮らすと言われ、
2008年のGNI(国民総所得)はわずか$280。
(旅当時に私が持ち歩いていた、アフリカに関する書籍のデータです)
このような地球の反対側の国でも、遠く中国で大量生産されたもののほうが安く、
日常品として多く出回っている、これが事実だったのです。
生産コストや人件費、輸送コストの比較、
商品の仕上がりは良いとはいえません。
それでも、Made in CHINAが安いのです。
中国に対する個人的な感情も含んでしまいますが、
愕然とした気持ちと強いイラダチが湧いたことを覚えています。
世界全てが競争社会であり、
エチオピア自身は輸出向けに独自の価値を創りだして売り込んでいくことが必要です。
国内の競争も中国製に負けないような何かを生み出すべきです。
これが前提ですが、
根こそぎやっていくような中国のやり方はいけないと私は思っています。
現地を育て、教育し、自立をさせていく。そこに投資し、還元を受け取る形でなければ
現地の生産機能がどんどん小さくなってしまいます。
生きる力を失ってしまう。
他国のファッションの話から、少しカタい内容に変化しましたが、
“オシャレ”だけでない一つの側面ですね。
あなたはどう思います?
P.S
旅の中からたくさんのリアルな現実を観てきました。
本やインターネットの情報からだけでなく、
直接5感で感じ取ったことを多くお伝えしていきます。
地球はすごいところですね!
Natural Loungeの中谷です。
あなたはエチオピアという国の名前を聞いて、どんな国をイメージしますか?
裸足のマラソンランナー、アベベは知っているのではないでしょうか。
モカと呼ばれるコーヒー豆は有名です。
貧困に苦しむ人も多く、金銭面や食事面において裕福とは決して言えません。
昨年、長期に渡り “ 旅 ” をしていました。
スーダンからエチオピアに入り、
湖のある町の商店街で布を観て歩いていました。
発色の強い原色系でカラフルに仕上がっているものが多く、
派手な印象を受けました。
服に関して言えば、無地で仕上がっているものはなく、
チェックデザインやプリント柄のものばかりでした。
これは、他の途上国でも同じ傾向を感じました。
“無地”よりも、何かしらの柄が入っている方が華やかさが出たり、
オシャレや主張に繋がると思えたり、
少ない枚数でも着ていけたりするといった理由ではないかと私は感じています。
原色系の色で強い色が多いのも、
潜在的にそこにも心の安定を求めているからなのかなと思います。
さて、布の話に戻りますが、
タオルケットのように大きいサイズが多かった中で、
マフラーやストール、ひざ掛けに使えるくらいの大きさのものを何種類か発見しました。
いつものごとく、どこで作られているのか確認しました。
「こっちがエチオピアで作られたもので、こっちが中国製だ。」
んっ?と疑問に思い、もう一度確認しました。
さらに、別のところでも聞いてみましたが言われることは皆同じ。
何が疑問なのか??
価格です。
中国製のほうが安かったのです。3割以上も。
あなたも疑問に思いませんか?
エチオピアは裕福に暮らす国ではない。
現地で感じた印象も同じ。
1/3が年間$80以下で暮らすと言われ、
2008年のGNI(国民総所得)はわずか$280。
(旅当時に私が持ち歩いていた、アフリカに関する書籍のデータです)
このような地球の反対側の国でも、遠く中国で大量生産されたもののほうが安く、
日常品として多く出回っている、これが事実だったのです。
生産コストや人件費、輸送コストの比較、
商品の仕上がりは良いとはいえません。
それでも、Made in CHINAが安いのです。
中国に対する個人的な感情も含んでしまいますが、
愕然とした気持ちと強いイラダチが湧いたことを覚えています。
世界全てが競争社会であり、
エチオピア自身は輸出向けに独自の価値を創りだして売り込んでいくことが必要です。
国内の競争も中国製に負けないような何かを生み出すべきです。
これが前提ですが、
根こそぎやっていくような中国のやり方はいけないと私は思っています。
現地を育て、教育し、自立をさせていく。そこに投資し、還元を受け取る形でなければ
現地の生産機能がどんどん小さくなってしまいます。
生きる力を失ってしまう。
他国のファッションの話から、少しカタい内容に変化しましたが、
“オシャレ”だけでない一つの側面ですね。
あなたはどう思います?
P.S
旅の中からたくさんのリアルな現実を観てきました。
本やインターネットの情報からだけでなく、
直接5感で感じ取ったことを多くお伝えしていきます。
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