大工さん！50年前の失敗、バレちゃいましたよ！

2022/05/26
writer： Moto
- ナチュラルライフ

おはようございます。
Natural LoungeのMotoです。

連日お伝えしているお店の改装。
大工さんや電気屋さんの仕事も終わりようやく完成に近づいています。
今は最後の仕上げに細かい部分の塗装や掃除をしているところ。
今日はいよいよ商品棚を店舗に戻して今週末の改装オープンに向けて準備を進めていきます。

しかし大工さん達がいなくなった後のお店は・・・

静かなんですよね〜。

これまでずっと山崎と2人で仕事をしてきたので、2週間とは言えどもこれだけ僕ら以外に人がいたのは初めてのことだったんです。
だから、大工さんが最後の仕事を終えて帰るときは若干寂しくも感じました。笑

それまでは毎日、木を切る音や、トンカチを叩く音。
大工さん同士の面白い会話をバックヤードから聞いていましたからね。笑

改装はもちろん、温かな大工さんの人柄にも触れたそんな期間になりました。
基本的には無口でいかにも職人さん！という感じでしたけどね。

しかも、こちらが色々お願いしても嫌な顔一つせず対応してくれるんですよ。
それはまさにドラマ『HERO』の田中要次さんばり。笑

できるよ。

言葉は少なくてもその実力は折り紙付き。
カンナやノミを使って素人には明らかにできないような仕事もさらっとこなしていただきました。
最後の方にはこの大工さんに出来ないことはないんじゃないかと思いましたからね。笑

さらに今回改装した僕らのお店は築50年前後経っている物件。
最近の建物と違い、50年前の大工さんが手で手掛けた柱や、建具のオンパレード。
それを改装するということで既製品はサイズが合わないため、全て手で微調整しながら対応をしていただきました。

側から見ていてもこれは技術がなければできないなと思うものばかりだったんですよね。
（あくまで素人の僕の意見ですが・・・）
そんな職人さんに、ふとこんな質問をしてみたんです。

今回の改装で大変なところありましたか？

そんな野暮な事聞くんじゃねー！と怒られそうですが、それでもこれまで自分たちで手作りで仕上げてきたお店なので、プロとしてはどんな印象なのかズバリ聞いてみたんです。
そして返ってきた答えは・・・

いやー。特にないね。

うん！さすが師匠！
もう師匠呼ばわりになっていますが、笑
さらっとこんなコメントをする大工さんに男ながら惚れましたよね。
さすがだなーと感心する一方で野暮なこと聞いてしまったなーと思っていたら、大工さんが

あ、ただ・・・・

と言うんですよね。
お！師匠にもやっぱり難しい箇所があったのか！
と思って続きを聞いてみると・・・。

ここの柱とこの柱、同じ高さじゃなければいけないのにずれてるから他が斜めになってるんだよね。

と言うんです。
確かに言われて良く見てみると高さがズレているせいで他の場所も斜めになってるじゃないですか！
（本当に若干でしたが・・・）
９年もほぼ毎日ここにいて全く気が付きませんでしたが、大工さんの言う通りずれていたんですよね。

やっぱり50年近く経つと建物も歪んでくるんですねー。
なんてわかったような事を僕が口にした瞬間、驚きの言葉が返ってきたんです。

いや、これ当時の大工さんのミスだね。笑
きっと間違えに気づいた時には元に戻せなかったんだわ。ハハー。笑

大工さんが笑って話していたので僕もつい笑ってしまいましたが、これ新築だったら笑い事じゃないですからね！
もう50年も経っているので時効だとは思いますが、当時の職人さんにこう言いたいです。

大工さん！50年前の失敗、バレちゃいましたよ！(￣▽￣)

きっと、当時の大工さんもまさか50年後に失敗がバレるとは思わなかったですよね。笑
基準となる柱がズレているおかげで今回その部分は柱に合わせて調整していただきましたが思わぬ発覚となりました。
（これもさすがの職人技でした！）

次にこの失敗に気づくのは何十年後の大工さん？

という訳でこの話は、ここだけの話にしておきましょう。笑

それでは今日も1日頑張りましょう！

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Profile

Moto

1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。