- 2017/05/21
- writer: 山崎拓
インスタント社会
昨日のメルマガでバーベーキューをしたお話をしました。
その時に、普段僕が接しないママ友ご夫婦と色々話す機会があったのですが、その中の一人に僕ととても気が合う女性がいました。
その人と話をしていてある話題になりました。
それは「考える」ことについて。
その女性は僕よりも年上で、ジェネレーションギャップの話からこの話題になりました 笑
昔は電車一つ乗るのにもいちいち駅員さんに乗り継ぎ駅を聞いたりしないと電車にも乗れなかったけれど、今はスマホがあるから何も考えなくても行き先を教えてくれて便利よねー、という話になり。
今の子供たちは便利な世の中に生まれてきてそれが当たり前になっているから逆にちょっと心配ね、とも。
いやー、ほんとそうですよね。
と僕。
というか僕らの世代はもう完全に便利すぎる社会にいるからそれが当たり前になっていきますし、その世代が親になっているから子供たちがそうなってしまうのは無理ないことですよね。
考えなくても生きていけちゃうから逆に生きる力が弱くなっちゃうわよね、
とその女性。
うん、うん、本当にその通りですね!!
と、若者の将来を心配するおじさんおばさんの会話になっていましたが 笑
でもこれは冗談ではなく、本当に危ないんじゃないかなーと日々感じていることです。
特にこの女性が話していたように、時が経つにつれ、どんどん技術は進化し、スマホに代表されるような素晴らしい文明の利器が開発されています。
これらのものは確かに便利で価値があるものですが、人が本来持っている大切な「考える」という力を奪っているようにも感じます。
スマホやパソコンを使ってgoogle検索すれば、一瞬でその答えを探し出してくれます。そういうことに慣れてしまうと、自分の頭で考えないで答えを探す、という習性が身についてしまうのではないかなーと。
特に僕を含め、現代人はこの状態に慣れきっているので、すぐに答えを求めることになんの抵抗感もありません。
まるでカップラーメンを作るかのように3分も待てない、考えられない。
完全なるインスタント社会です。
こうなってくると、自分で考えなくても誰かが答えをくれる、コンピューターが答えを探し出してくれる、というマインドに陥るのではないかなーと、ちょっと恐ろしくなります。
特に「考える」「思考する」というのは人間にとって一番エネルギーを必要とします。
脳はあらゆる生命活動の中で最もエネルギーを消費し、寝ている時でさえ全体の20%のエネルギーを消耗すると言われています。
つまり自分の頭を使って考えるということは人間にとって一番しんどいことなんですね。
ジョシュア・レイノルズは
「人は考えるという真の労働から逃れるためならなんでもする」
という言葉を残しています。
自分の頭で考えるというのはものすごいエネルギーを必要としますが、体を動かすのはエネルギーレベルが低くてもできます。
すぐに答えを求めることに慣れてしまうと、自分の頭で考えなくなることはもちろん、言われたことだけする、という癖がついてしまいます。
やり方さえ教えてくれればいい、背景情報や論理は必要ない、と言った感じですね。
特に今小さな子供達にはこれらを助長する環境が完全に出来上がってしまっていますから、できる限り、自分の頭で考えさせるように親がしっかりと見ていてあげなかればいけないなーと感じます。
例えば僕の場合は、
大人になるまでスマホは持たせない!
ということも考えています 笑
学校の授業には答えがあるけれど、社会に出たら正しい答えなんてないし、ましてや自分の人生の答えを他人やコンピュータが出してくれるわけがありません。
だから僕ら大人は意図的にその便利さに甘んじることなく自分の頭で考え、文明の利器に支配されるのではなく使いこなさなければいけないと思います。
子供達が大人になった時に、自分の頭で考えられるような人になれるよう、自分自身が模範を示さなければいけないなーと。
リラックスしてBBQをしながら、そんな真面目なことも考えていました 笑
あなたはどう思いますか?
PS.
考える力をつける一つの方法は目の前の出来事に対して
「Why?」と問うことだと思います。
小さな子供は好奇心が旺盛で
なんで?なんで?
とよく聞きますが、これは本当に大切なことだなーと最近感じます。
僕ら大人も物事に対して常に
なぜ?なぜ?
と常に問い続けていかなければいけないかもしれませんね。
コメント
「インスタント社会」への4件のフィードバック
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Profile
山崎拓
1982年長野県生まれ。安曇野市在住。
Natural Lounge代表、ストールコンシェルジュ。
3児の父。
天然繊維100%ストールが大好きでほぼ一年中巻いている。
趣味が仕事で、休みより仕事をしているほうが楽しく落ち着くという仕事大好き人間。
情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
好きなことは読書、Mr.Childrenの音楽鑑賞、家族サービス、旅行。
肌に直接身につけるものはもちろん、食べ物や生活スタイル全般を出来るだけ健康的で自然に沿ったものにできるよう日々自分自身でも様々なことを試し、顧客にもその効用を伝えている。
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情熱がある分野はビジネスや健康、教育関連。
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2016年 (353)
2015年 (374)
10年以上前の記事
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その談義に私も参加したかったです~(>ω_<)ema*
emaさん
コメントありがとうございます!
講義なんてたいそうなものじゃありませんが。
次回開催時はぜひ! 笑
山崎
SYD吉野です。
素晴らしいプログコメント・・・拝読しました。
Takuの日々の成長に心嬉しく思います。
2000年、弊社がISO14001地球環境保全活動取得に際し「環境理念」を作成
しました。覚えていますか・・・?
「 ~ 豊かな暮らしの代償に地球環境破壊の現実を謙虚に受け止め ~ 環境汚染防止とエネルギー消費に対し、些事を怠らず微の集積を実践し ~ 次世代に対し、かけがえのない地球を継承する ・・・。
エキスは上記ですが、確かに日常生活に技術の発展がめまぐるしく押し寄せています。
その便利さを甘受する代償に「考える力」の衰退が潜んでいますよネ・・・。
極々1部の「考える力」に頼る時代⇒支配される時代と成っています。
AI、IoTの文字が、日々普通に紙面を躍っている昨今です。
次世代を担う子供たちに如何に「考える力」を付けさせるか・・・必要不可欠な親の責任かと思いますよネ・・・。
ところでAI、IoTって何の事・・・?何の頭文字・・・?
応えられる社員が少ない現実に、SYD次世代に危機感をも感じつつ、この一ヶ月前から朝礼で教育と次世代へのもの作り洗脳?を始めた弊社です・・・。
「経営とは変化に対応すること」
めまぐるしく変化する経営環境、生活環境に暗中模索、五里夢中、日々悶々の今日この頃
です・・・。
そんな日々にストールでお洒落する「心の豊かさ」に癒される現代人にNatural
Loungeの存在価値があるのではと思います・・・。
Taku&Moto・・・日々精進!
吉野
吉野社長。
コメントありがとうございます!
『極々1部の「考える力」に頼る時代⇒支配される時代』
おっしゃる通りだと思います。
特に仕事に関してはこれから先、ほとんどの仕事はAIに取って代わられるのでは?
という状況になってきていると感じます。
そんな中、最終的に生き残るのは「自分の頭で考えることができる人財」なのかなーと。
きっと今吉野社長が取り組んでいらっしゃる教育は必ず社員の方々の生きる力を高め、さらにはSYDの生き抜く力を高めていくものだと思います。(個人的には僕もその教育・洗脳?を受けたいくらいですが 笑)
「経営とは変化に対応すること」
僕らもこの言葉を心に刻み込み、お客さんやクライアントの方々に、より優れた商品・サービス・コンテンツを通じてより大きな貢献できるよう、日々変化する事業環境に対応していきます。
いつもありがとうございます。
山崎
PS.
環境理念、もちろん覚えています。特に「些事を怠らず微の集積を」という言葉は、事業運営でも日々の生活でも常に意識させていたただいていますし、僕の大好きな言葉です。