なめらかな質感とやわらかい肌触りが魅力のシルクウールストール。
シルクとウールの混紡素材のため、バランスがよく、とても使いやすい天然素材ストールの一つです。
今これを読んでくださっているあなたはこんなことを思っているかもしれません。
シルクウールストールは私のスタイルに合うかな?
使い勝手はいいかな?
プレゼント相手に喜んでもらえるかな?
あるいは、もうすでにシルクウールストールを持っていて、着こなし方や使いやすい季節、お洒落な巻き方について調べている最中かもしれませんね。
シルクとウールの良い部分を取り入れたストールだけに、たくさんの魅力もあるい一方で、天然素材ならではの取り扱いに気をつけなければいけない点もあります。
素材の魅力を最大限に活かすためにもこうしたことを知っておけば損はありません。
そこで、このページではシルクウールストールの特徴と利点や欠点、上手な合わせ方のポイント、オススメの巻き方について詳しく解説しています。
僕らは2013年の創業より肌に優しい天然繊維100%素材のストールだけを取り扱う専門店として活動しています。
もちろん、シルクウールストールについても今までに膨大な数の商品を扱ってきているため、その特徴やメリット・デメリット、扱うときの注意点なども細かく把握しています。
ここではそうしたシルクウールストールを扱う上での知識を余すことなくご紹介しています。
このページを読み進めていただくことでシルクウール素材のことはもちろん、ストールを身につけるのに最適なシーズンや上手な合わせ方、デザインや色彩を最大限に活かす巻き方、風合いを保ちながら長持ちするお手入れの仕方まで知ることができます。
今すでにシルクウールストールを持っている方はもちろん、これから手に取ってみたい、という方にとっても価値ある内容になっていると思います。
ぜひ参考にしてみてください!
シルクウールストールはその名の通り、シルク素材とウール素材の混紡素材になります。
シルクとウールの比率によって呼び方も変わります。
例えばシルク70%、ウール30%の混紡であれば、シルクウールストールと呼ばれますし、逆にウールの方が割合が多い場合にはウールシルクストールという呼び方になります。
風合いや機能性に関しても混紡比率や、糸の撚り方、織り方によっても変わります。また、生地の厚さによってより防寒性が優れるなどの変化もあります。
同じシルクウールストール、ウールシルクストールという呼び名でも中身をしっかりと見ていくとこうした微妙な違いがあるということですね。
かなりストール慣れしている方だと、触れただけで大体の混用率が分かったりしますし、もっと上級者になるとパッと見ただけでおおよその混用率が分かってしまう人もいます 笑
ちなみに、僕らも今までに数えきれないほどのストールに触れてきているので、この辺りの感覚はもちろん持っています。
こうした細かい違いはあるにせよ、基本的にはどんな比率のものでもシルクウールストール、ウールシルクストールというものはシルクとウール両方の良い部分が融合したストール、という認識をしておいていただければ大丈夫です♪
たくさんの優れた特徴があるウールシルク素材ですが、もちろん、欠点もあります。
ここではこうした欠点とその対処法についてお話をしてきます。
シルク素材は直射日光を長時間浴びるとその部分が黄変するというデメリットがあります。
そのため、シルクウールストールの場合もこうした不具合が発生する可能性はあります。
黄変をしてしまうと、その部分が変色し、感性面を損ねてしまいます。
ただし、黄変はかなりの長時間日光を浴び続けた場合に発生するものなので、日常使いではほとんど気にする必要はありません。
気をつけるポイントとしては長期の保管時。
このときに日光が当たっていると長時間の照射で変色してしまいます。
保管時は日の当たらない通気性の良い場所に置いておくことで未然に防ぐことができます。
シルク、ウール素材共に水には強くありません。
シルクは染色堅牢度(色落ちのしにくさ)が比較的低いので、水に濡れると色落ちや色写りをする可能性がありますし、ウールは水に濡れたまま摩擦がかかるとフェルト化(繊維が互いに密にからみ合い離れなくなる現象)を起こしてしまいます。
シルクウール素材はこれらの影響をダイレクトに受けるわけではありませんが、色落ちは感性面を損ないますし、フェルト化は元の質感や風合いが失われてしまう恐れもあります。
そのため、雨が降ってきたらストールを外すことを心がけることも大切です。
どうしても水洗いをしたい場合は、色落ちしないよう素早く洗うことやフェルト化しないよう優しく洗ってあげることが必要になります。
自宅でのお洗濯については素材別の洗濯方法を参考にしてみてください。
シルクはカビは生えにくいですが、虫に弱いというデメリットがあります。
また、ウールはケラチンと言う蛋白質からできていて、シルクと同じく繊維が虫に食われてしまう恐れがあります。
虫食いにあうと、生地にぽっかりと丸穴が開いてしまい、見た目が損なわれてしまいます。
こちらも主に長期保管の際に発生するトラブルの一つです。
対策は、密閉する場合には防虫剤を入れる、風通しの良い場所に保管する、などで予防ができます。
これはシルクウールストールに限った話ではありませんが、両端が断ち切りのタイプ(高級ストールに多い)で発生することがあります。
使用している時に摩擦や引っかかりにより、稀に緯糸(よこいと)がほつれてくることがあります。シルクウールストールは糸が比較的細く、滑らかな質感なので、普通に使っていてほつれることは多くはありませんが、可能性はあります。
糸がほつれた場合は、丁寧に処理してあげることで綺麗で整った状態に戻すことができます。
ほつれの処理方法については【 断ち切りフリンジ 】ほつれの直しかたを参考にしてみてください。
冒頭からいきなりデメリットについて詳しくお話をしたので、ここまで読んでくれたあなたは、シルクストールって結構欠点も多いのね・・・と感じているかもしれません^^;
でも、ご安心ください!
シルクウールストールにはここまで挙げた欠点なんて全く気にならないほど優れた利点がたくさんあります。
それに、なんでもそうですが、いいことばっかりということは現実的にはほとんどないですよね。きちんとデメリットも把握した上で、活用していただくことが大切だと思います。
ということで、ここからはテンションを上げてシルクウールストールの利点についてお話をしていきます!
シルクウールストールの特筆すべき利点はたくさんありますが、その中でも特に強調したいのが肌触り。
しっとりとした極上の肌触りが特徴のシルク糸が入ることによってシルクウールの表面は非常になめらかな質感になっています。
もともと巻物が苦手な方やウールの衣類ではチクチクしてしまうという敏感肌の方でも安心して身につけることができます♪
色々な素材の中で一番暖かい天然素材をあなたはご存知でしょうか?
実はこれに当たるのがウール、そして、次に優れているのがシルクなんです。
(シルクが2番目というのは意外!という方も多いと思います)
保温性で一番重要なことは熱を逃がさないためにできるだけ熱伝導(熱を伝える性質)を防ぐことです。繊維に比べ、空気は熱伝導率が小さいため、空気をたくさん含んだ繊維ほど熱を逃がさずあたたかくなります。
ウールやシルクがあたたかいのは織物の構造はもちろん、糸そのものの中にたくさんの空気を含んでいるからなんですね。 空気の熱伝導率が非常に小さく、外の冷たい空気を遮断してくれるという大きな特徴があります。
また、ウールは「吸湿性」が最も高く、次に高いのがシルクになります。
気体となっている水分がウールに吸収されるとき、たくさんの熱を発散します。吸湿することで中で発熱するため、保温性が非常に高くなるという仕組みです。
シルクウールはこのトップ1・2が融合した素材ですから、当然保温性も高くなります。
さらにウールは吸湿性が非常に高いので汗をかいてしまってもムレにくく快適に身につけることができます。
ですので、高い保温性と高い吸湿性を併せ持ったとても使いやすい生地に仕上がっています。
シルクウールストールの生地は比較的薄地のものが多く、巻いたときにかさばったりゴワゴワすることはありません。
ストールのサイズにもよりますが、一般的に重さも70g〜120gのものが多く、身につけていて肩が凝ったりストレスを感じることもありません。
また、スッキリシャープにまとめることができるので、トップスやアウターの中にも収めやすくなっています。
ウールは弾力性が高く、シワになりにくい素材です。
もちろん、この特性はシルクウールストールにも活かされています。
収納にしまってあっても、クローゼットの中に入っていても使いたいと思ったときにすぐに使うことができる手軽さも魅力の一つです。
なめらかな質感と薄地でシワになりにくい生地、そしてスタンダードなサイズ感から、とても取り回しがしやすいストールです。
今回もこの後で14種類のおすすめの巻き方をご紹介させていただいていますが、これほど多くの巻き方を使いやすいストールはそれほど多くありません。
また、シルクウールストールにはバリエーション豊かなデザインも多いため、巻き方によって表情が大きく変わるものも大きな魅力です。
色々な巻き方でストールの様々な表情を楽しむことができます♪
シルクウールストールは強度が比較的高い生地です。
また、表面もなめらかで、摩擦が起きにくいため、繊維の毛羽立ちも少なく、長い期間使うことができます。
素材の特性よりベストシーズンは春・秋・冬の3シーズンになります。
春は朝晩の寒さよけや日中の日除けやオシャレに、秋冬は首元のアクセントと防寒として大活躍します。
一方で、夏場も空調の効いた室内や公共施設の冷房対策として非常に重宝します。
小さくまとまり、持ち運びにも便利なので、バックやカバンに入れておいて必要な時だけ身につけるという使い方にも適しています。
膝かけや肩掛けとしても使いやすく、使い方を変えて一年中活用することができます。
(真夏の太陽の元で巻いているのは正直ちょっと暑いです^^;)
シルクとウールの混紡であることは冒頭からお話している通りですが、それによって得られる大きな恩恵がもう一つあります。
それが、様々な洋服に合わせやすい、ということ。
混紡素材のメリットは異素材のそれぞれ良い部分を取り入れられることや弱点を補い合うことができる点にあります。
シルク単体ではどちらかというと綺麗目なファッションやフォーマルなシーンで身につけるお洋服と相性が良くなっています。 また、ウールはカジュアルな普段使いの洋服に合わせやすくなっています。
そのため、シルクウールの場合は、綺麗目でもカジュアルでもフォーマルでもどんなシーンでもマッチしやすいという特徴があります。
合わせる洋服が多いため、結果的に活躍のシーンも多くなるため、一枚持っているととても重宝するストールの一つです。
いかがでしょうか?
初めにお話ししたデメリットなんてきっと吹き飛んでしまいそうなくらい、なかなか素晴らしいメリットばかりですよね!
実際に僕も何年もシルクウールストールやウールシルクストールを愛用してきていますが、本当に使いやすいです♪
様々な優れた特性を持つシルクウールストール。
シーズンレスで使いやすく、合わせる洋服も選ばない、まさに万能なストールと言っても過言ではありません。
そして、他のストール同じく、ちょっとした合わせ方のポイントを押さえておくとさらに上手に身につけることができます。
ここではそんな上手な合わせ方のコツについてお話をしていきます。
これはシルクウールストールに限った話ではありませんが、ストールファッションにおいてはトップスをシンプルすればするほどストールを合わせるのは簡単になります。
なんならトップスさえシンプルにすることができれば、コーディネートの8割は完成したようなもの 笑
あとはあなたの好みのストールを選ぶだけ!と言っても過言ではありません。
極端な例ですが、セットアップスーツや無地のワンピースであればストールを合わせるのがとても簡単になりそうというのはきっと容易に想像できると思います。
それだけ、トップスをシンプルにするというのはインパクトの大きなポイントになります。
特にデザイン性の高いストールを合わせるときに、ちょっとあわせずらいなーと感じたときにはぜひこのことを思い出していただければと思います。
こちらは少し上級者編ですが、シルクウールストールに合わせて洋服を選ぶという、逆転の発想になります。
普通、多くの人は先にその日着る洋服を決めてからその洋服に合わせるストールを選ぶと思います。
ですが、それはあくまで一つの方法で、ストールから先に決めるというのももちろん、有効な方法です。
ちなみに、シルクウールストールに合わせる洋服であればシルクやウール、ウールに近いカシミヤが入っている素材がベター。
素材をマッチさせるだけで全体のコーディネートの洗練度が一気に上がります♪
特に秋冬はこれらの素材を含むトップスも多くなってくるため、少し意識をすればよりバランス良いスタイリングになるはずです!
ファッションのセオリーの一つにカラーバランス(面積比率)を守る、ということが挙げられます。
その比率はベースカラーが70%、アソートカラー(中間色)が20%、アクセントカラーが10%というもの。
ベースカラーはトップス、アソートカラーはボトムス、アクセントカラーはストールなどのアクセサリーと考えていただくと分かりやすいと思います。
洋服によって多少面積は変わりますが、概ね7対2対1くらいで色の配分を考えていただくとちょうど良いバランスになります。
例えば、トップスは白のブラウス、ボトムスは黒のパンツ、靴とバックを同色にし、ストールはカラフルにして、ミラノ巻きでスッキリまとめるなど。
厳密にこの比率に当てはめるというよりは、だいたいこのくらいの範囲に収めるという意識を持っていただくと良いと思います。
シルクウール素材の利点と欠点を把握し、合わせ方も把握されたあなたが次に知りたいと思うのはシルクウールストールに合う巻き方ではないでしょうか?
ストールの巻き方は本当に多岐に渡りますが、やはり素材や使うシーズンごとに相性の良い巻き方があります。
また、シルクウールストールはしなやかな質感と薄地の素材で取り回しやすく、相性の良い巻き方がとても多いです♪
今回ご紹介する巻き方は、シーズンとしては一番使いやすい秋・冬・春を想定して選んでいます。
なので、他のストールと比べるとバリエーションが多く覚えるのが少し大変かもしれませんが、気に入った巻き方をまずは一つ覚えていただき、日々のコーディネートの際に少しずつ試していただければと思います。
それでは早速行きますね!
比較的コンパクトにまとまる巻き方。
特に薄手のシルクウール素材と相性が良くなっています。
おしゃれな巻き方の代表格の巻き方。
型崩れもしにくいので、自転車通勤などでも使いやすいです!
ワンループ巻き方の派生型。
覚えてしまえばとても簡単ですが、見た目はおしゃれなので、覚えておいて損のない巻き方です。
知っている人は知ってるけれど、巻いていると結構な頻度でどうやって巻いているの?と聞かれることが多い巻き方 笑
大判ストールをコンパクトにまとめて、さりげない可愛さを表現することができます♪
首元に程よいボリュームを出しつつ、表情の変化を簡単につけるには最適なストールの巻き方です。
キュッと結んだネックラインがとってもおしゃれな巻き方です。
簡単シンプルな巻き方でアクセント効果を高めることができます♪
程よいIライン効果ですっきりとした表情を作れるのも◎。
特にフラワーモチーフやカラフルなデザインにおすすめの巻き方。
立体感が出るので、アクセント効果も高まります♪
ストールをまるでスヌードのように使い、視線を上半身に集める巻き方です。
結び目を深くするか浅くするかによって首元の空間を調整できます。
顔まわりに色やデザインを持って着たい時に使いやすい巻き方。
全体的にフェニミンなやわらかい印象になります。
首下にコンパクトにまとめる巻き方。
アウターの中にも収めやすくなっています。
ミラノ巻きよりも防寒性を高めた巻き方。
特に冬に使いやすく、この上からコートを羽織ればお洒落も防寒も完璧!!
ほっそりとおしゃれに魅せる巻き方。
特に薄手の生地で使いやすい巻き方で上品な印象になります。
シンプルなエディター巻きに一捻り加えた巻き方。
程よい立体感を出して、絶妙なバランスに仕上がります♪
いかがでしょうか?
あなたのお手持ちのストールやお洋服に合いそうな巻き方はありましたか?
自分で言うのもなんですが、ここまでご紹介してきて、「多いなー」と思いましたよね 笑
ただ、それだけシルクウールストールはたくさんの巻き方と相性が良い!ということなんです。
まずは一つで良いので、試していただき、少しずつバリエーションを増やしていってみてくださいね!
最後にシルクウールストールのお手入れについても解説をさせていただきます。
今までお話をしてきたようにシルクウールはシルクとウールの混紡素材のため、基本的にはドライクリーニングでのお手入れが推奨されます。
もしあなたのご近所に信頼できるクリーニング屋さんがあるのであればそちらを利用していただければと思いますが、ここではドライクリーニングにおけるポイントと自宅でのお手入れについてお話しします。
お客さんとお話をしていてよく聞かれるのはドライクリーニングに出す頻度について。
これは完全にケースバイケースなので明確なことは言えませんが、日常使いで特に汚れや匂いが気にならない場合は個人的には1年間で一回出すか出さないかくらいで良いと考えています。
というのも、ドライクリーニングでも繊維に多少の摩擦や負荷がかかるため、繊維表面は目には見えないレベルでダメージが蓄積されます。
これはどんなお洗濯やクリーニングでも一緒。
中には綿や麻のように水分を吸うと繊維が強くなる素材もありますが、そんな綿や麻でも長期間にわたって洗濯をし続けていると少しずつ繊維は劣化していきます。
シルクウールのドライクリーニングも全く同じなので、ドライクリーニングに出す頻度が少なければ少ないほど繊維自体は長持ちします。
一方で、汚れがついてしまったり、強い匂いがついてしまったりしたときはクリーニングに出した方が良いので、これに関しては状況によってご自身で判断していただくのが一番良いと思います。
一方で、多少の汚れや匂いであれば、クリーニングに出さなくても汚れや臭いを除去することができます。
弊店としてはお客さんにもこちらの方法をお勧めしています。
ここからはその具体的な方法についてご紹介させていただきます。
一番手軽で繊維にも負担をかけることなく生地を清潔な状態で保つのに使えるのがこの風当て。
詳しくは天然繊維100%ストールを長持ちさせる簡単な方法をご覧いただきたいのですが、要は日陰でストールに風を当てるというもの。
これによって繊維の表面や中にはいったチリや埃などの汚れや繊維に付着したニオイも綺麗にとることがでできます。
クリーニングやお洗濯に比べると圧倒的に繊維への負荷が少ないので、とてもお勧めできる方法です。
次にお勧めなのがブラッシング。
ブラッシングの詳しいやり方はストールを長持ちさせるブラッシングの方法に記載しています。
ブラッシングも繊維表面に付着した汚れを取り、繊維の状態を綺麗に整えてくれるので、とても役立つお手入れ方法です。
一点、注意としてはプラスチック製のブラシは静電気を発生しやすく、逆に繊維を痛める可能性があるため、使うブラシは必ず自然素材のものを選ぶようにしてください。
次は使っているうちに糸がほつれてしまったり、アクセサリーやバックなどにひっかけてしまった時の対処法について。
ストールのタイプにもよりますが、シルクウールストールの多くはフリンジが断ち切りで作られているものが多くなります。
断ち切りタイプの場合、生地に摩擦をかけてしまったり、衣類やアクセサリーへの引っかかりなどで横糸が抜けかけてしまうことがあります。
そんな時、知らないととても焦ってしまうと思いますが、これもしっかりと処理してあげることで問題なく使い続けることができます。
断ち切りフリンジの対処法については【 断ち切りフリンジ 】ほつれの直しかたを参考にしてみてください。
また日常的にストールを巻いたり外したりしている中で発生しやすいトラブルの一つが、アクセサリーやバックのジッパーなどにストールが引っかかってしまい糸をつってしまうこと。
何枚もストールを持っている方であれば一度は経験していることではないでしょうか?
この場合も糸の抜けと同じように起こってしまった時にはとても焦ってしまいがちですが、これもしっかりと対処することで元の状態に戻してあげることが可能です。
また元には戻せなくても状態を緩和したり、再発しにくくすることはできるので、焦らずに処置をしていただければと思います。
詳しい方法については「ジャカード織りストール」引っ掛けてしまった時の対処法:3つのステップをご覧いただきたいのですが、シルクウールストールについてはジャカード織りではないものも多く、一度繊維をカットしてしまうと感性面を損なう恐れもあるので、できるだけひっかけてしまった部分の繊維を逆方向へ引っ張ってあげることが初期の処置としては大切なことになります。
その後は、糸や繊維自体が伸びてしまっている場合のみ出てしまっている部分をカットして、再度引っかかることを予防してあげるようにします。
とはいえ、シルクウールストールの生地の表面は凹凸が少なく滑らかな質感なので引っかかりは他の素材に比べては発生しにくい作りになっています。
万が一の時にもこの記事を読み直していただき、丁寧に処置をしてあげてくださいね!
最後は誰もが知っているアイロンがけでプレスする方法。
これは特に長期間使っていて巻きジワができてしまったり、状態を整えてあげたい時に有効な方法です。
シルクウールにアイロンをかけるときの適切な条件は110℃〜130℃(低温から中温)になります。
ストールとアイロンの間に薄いコットン100%の当て布を挟んでいただき、アイロンをしてあげると繊維への負担が少なくなります。
また、スチームをオンにするとより綺麗に仕上がります。
ここまで、シルクウール素材の特徴やメリットデメリット、上手な合わせ方、おすすめの巻き方、そしてお手入れまでお話をさせていただきました。
それぞれの内容がボリュームが多く、目を通すのも大変だったと思います^^;
(最後まで目を通していただき本当にありがとうございます!)
冒頭でもお話をしましたが、シルクウールストールは生地がとても柔らかく、薄手なので取り回しもしやすく、さまざまな巻き方でおしゃれを楽しむことができます。
使い方を変えて季節を問わず使いやすいので、数あるストールの中でもかなり汎用性が高い素材のストールであることは間違いありません。
この記事を参考にしていただきあなたのお手持ちのシルクウールストールを上手に活用していただければ嬉しく思います♪
PS.
ストール専門店Natural Loungeでは他にはない豊富な種類のシルクウールストールのデザインを取り揃えています。
よろしければこちらもご覧くださいね!
シルクとウールの混紡素材のため、バランスがよく、とても使いやすい天然素材ストールの一つです。
今これを読んでくださっているあなたはこんなことを思っているかもしれません。
シルクウールストールは私のスタイルに合うかな?
使い勝手はいいかな?
プレゼント相手に喜んでもらえるかな?
あるいは、もうすでにシルクウールストールを持っていて、着こなし方や使いやすい季節、お洒落な巻き方について調べている最中かもしれませんね。
シルクとウールの良い部分を取り入れたストールだけに、たくさんの魅力もあるい一方で、天然素材ならではの取り扱いに気をつけなければいけない点もあります。
素材の魅力を最大限に活かすためにもこうしたことを知っておけば損はありません。
そこで、このページではシルクウールストールの特徴と利点や欠点、上手な合わせ方のポイント、オススメの巻き方について詳しく解説しています。
僕らは2013年の創業より肌に優しい天然繊維100%素材のストールだけを取り扱う専門店として活動しています。
もちろん、シルクウールストールについても今までに膨大な数の商品を扱ってきているため、その特徴やメリット・デメリット、扱うときの注意点なども細かく把握しています。
ここではそうしたシルクウールストールを扱う上での知識を余すことなくご紹介しています。
このページを読み進めていただくことでシルクウール素材のことはもちろん、ストールを身につけるのに最適なシーズンや上手な合わせ方、デザインや色彩を最大限に活かす巻き方、風合いを保ちながら長持ちするお手入れの仕方まで知ることができます。
今すでにシルクウールストールを持っている方はもちろん、これから手に取ってみたい、という方にとっても価値ある内容になっていると思います。
ぜひ参考にしてみてください!
1.シルクウールストール(ウールシルクストール)の特徴
シルクウールストールはその名の通り、シルク素材とウール素材の混紡素材になります。
シルクとウールの比率によって呼び方も変わります。
例えばシルク70%、ウール30%の混紡であれば、シルクウールストールと呼ばれますし、逆にウールの方が割合が多い場合にはウールシルクストールという呼び方になります。
風合いや機能性に関しても混紡比率や、糸の撚り方、織り方によっても変わります。また、生地の厚さによってより防寒性が優れるなどの変化もあります。
同じシルクウールストール、ウールシルクストールという呼び名でも中身をしっかりと見ていくとこうした微妙な違いがあるということですね。
かなりストール慣れしている方だと、触れただけで大体の混用率が分かったりしますし、もっと上級者になるとパッと見ただけでおおよその混用率が分かってしまう人もいます 笑
ちなみに、僕らも今までに数えきれないほどのストールに触れてきているので、この辺りの感覚はもちろん持っています。
こうした細かい違いはあるにせよ、基本的にはどんな比率のものでもシルクウールストール、ウールシルクストールというものはシルクとウール両方の良い部分が融合したストール、という認識をしておいていただければ大丈夫です♪
シルクウールストールの欠点
たくさんの優れた特徴があるウールシルク素材ですが、もちろん、欠点もあります。
ここではこうした欠点とその対処法についてお話をしてきます。
日焼けにより変色する
シルク素材は直射日光を長時間浴びるとその部分が黄変するというデメリットがあります。
そのため、シルクウールストールの場合もこうした不具合が発生する可能性はあります。
黄変をしてしまうと、その部分が変色し、感性面を損ねてしまいます。
ただし、黄変はかなりの長時間日光を浴び続けた場合に発生するものなので、日常使いではほとんど気にする必要はありません。
気をつけるポイントとしては長期の保管時。
このときに日光が当たっていると長時間の照射で変色してしまいます。
保管時は日の当たらない通気性の良い場所に置いておくことで未然に防ぐことができます。
水に弱い
シルク、ウール素材共に水には強くありません。
シルクは染色堅牢度(色落ちのしにくさ)が比較的低いので、水に濡れると色落ちや色写りをする可能性がありますし、ウールは水に濡れたまま摩擦がかかるとフェルト化(繊維が互いに密にからみ合い離れなくなる現象)を起こしてしまいます。
シルクウール素材はこれらの影響をダイレクトに受けるわけではありませんが、色落ちは感性面を損ないますし、フェルト化は元の質感や風合いが失われてしまう恐れもあります。
そのため、雨が降ってきたらストールを外すことを心がけることも大切です。
どうしても水洗いをしたい場合は、色落ちしないよう素早く洗うことやフェルト化しないよう優しく洗ってあげることが必要になります。
自宅でのお洗濯については素材別の洗濯方法を参考にしてみてください。
虫食いに注意
シルクはカビは生えにくいですが、虫に弱いというデメリットがあります。
また、ウールはケラチンと言う蛋白質からできていて、シルクと同じく繊維が虫に食われてしまう恐れがあります。
虫食いにあうと、生地にぽっかりと丸穴が開いてしまい、見た目が損なわれてしまいます。
こちらも主に長期保管の際に発生するトラブルの一つです。
対策は、密閉する場合には防虫剤を入れる、風通しの良い場所に保管する、などで予防ができます。
断ち切りタイプは横糸が抜けることがある
これはシルクウールストールに限った話ではありませんが、両端が断ち切りのタイプ(高級ストールに多い)で発生することがあります。
使用している時に摩擦や引っかかりにより、稀に緯糸(よこいと)がほつれてくることがあります。シルクウールストールは糸が比較的細く、滑らかな質感なので、普通に使っていてほつれることは多くはありませんが、可能性はあります。
糸がほつれた場合は、丁寧に処理してあげることで綺麗で整った状態に戻すことができます。
ほつれの処理方法については【 断ち切りフリンジ 】ほつれの直しかたを参考にしてみてください。
シルクウールストールの利点
冒頭からいきなりデメリットについて詳しくお話をしたので、ここまで読んでくれたあなたは、シルクストールって結構欠点も多いのね・・・と感じているかもしれません^^;
でも、ご安心ください!
シルクウールストールにはここまで挙げた欠点なんて全く気にならないほど優れた利点がたくさんあります。
それに、なんでもそうですが、いいことばっかりということは現実的にはほとんどないですよね。きちんとデメリットも把握した上で、活用していただくことが大切だと思います。
ということで、ここからはテンションを上げてシルクウールストールの利点についてお話をしていきます!
なめらかでやわらかい肌触り
シルクウールストールの特筆すべき利点はたくさんありますが、その中でも特に強調したいのが肌触り。
しっとりとした極上の肌触りが特徴のシルク糸が入ることによってシルクウールの表面は非常になめらかな質感になっています。
もともと巻物が苦手な方やウールの衣類ではチクチクしてしまうという敏感肌の方でも安心して身につけることができます♪
バランスの良い保温性
色々な素材の中で一番暖かい天然素材をあなたはご存知でしょうか?
実はこれに当たるのがウール、そして、次に優れているのがシルクなんです。
(シルクが2番目というのは意外!という方も多いと思います)
保温性で一番重要なことは熱を逃がさないためにできるだけ熱伝導(熱を伝える性質)を防ぐことです。繊維に比べ、空気は熱伝導率が小さいため、空気をたくさん含んだ繊維ほど熱を逃がさずあたたかくなります。
ウールやシルクがあたたかいのは織物の構造はもちろん、糸そのものの中にたくさんの空気を含んでいるからなんですね。 空気の熱伝導率が非常に小さく、外の冷たい空気を遮断してくれるという大きな特徴があります。
また、ウールは「吸湿性」が最も高く、次に高いのがシルクになります。
気体となっている水分がウールに吸収されるとき、たくさんの熱を発散します。吸湿することで中で発熱するため、保温性が非常に高くなるという仕組みです。
シルクウールはこのトップ1・2が融合した素材ですから、当然保温性も高くなります。
さらにウールは吸湿性が非常に高いので汗をかいてしまってもムレにくく快適に身につけることができます。
ですので、高い保温性と高い吸湿性を併せ持ったとても使いやすい生地に仕上がっています。
薄くて軽く柔らかく、ストレスフリーで身につけることができる
シルクウールストールの生地は比較的薄地のものが多く、巻いたときにかさばったりゴワゴワすることはありません。
ストールのサイズにもよりますが、一般的に重さも70g〜120gのものが多く、身につけていて肩が凝ったりストレスを感じることもありません。
また、スッキリシャープにまとめることができるので、トップスやアウターの中にも収めやすくなっています。
シワがつきにくく、普段使いしやすい
ウールは弾力性が高く、シワになりにくい素材です。
もちろん、この特性はシルクウールストールにも活かされています。
収納にしまってあっても、クローゼットの中に入っていても使いたいと思ったときにすぐに使うことができる手軽さも魅力の一つです。
取り回しがしやすく、様々な巻き方を楽しめる
なめらかな質感と薄地でシワになりにくい生地、そしてスタンダードなサイズ感から、とても取り回しがしやすいストールです。
今回もこの後で14種類のおすすめの巻き方をご紹介させていただいていますが、これほど多くの巻き方を使いやすいストールはそれほど多くありません。
また、シルクウールストールにはバリエーション豊かなデザインも多いため、巻き方によって表情が大きく変わるものも大きな魅力です。
色々な巻き方でストールの様々な表情を楽しむことができます♪
強度が強く、長い間活用できる
シルクウールストールは強度が比較的高い生地です。
また、表面もなめらかで、摩擦が起きにくいため、繊維の毛羽立ちも少なく、長い期間使うことができます。
使い方を変えて一年中使うことができる
素材の特性よりベストシーズンは春・秋・冬の3シーズンになります。
春は朝晩の寒さよけや日中の日除けやオシャレに、秋冬は首元のアクセントと防寒として大活躍します。
一方で、夏場も空調の効いた室内や公共施設の冷房対策として非常に重宝します。
小さくまとまり、持ち運びにも便利なので、バックやカバンに入れておいて必要な時だけ身につけるという使い方にも適しています。
膝かけや肩掛けとしても使いやすく、使い方を変えて一年中活用することができます。
(真夏の太陽の元で巻いているのは正直ちょっと暑いです^^;)
洋服を選ばずに合わせやすい
シルクとウールの混紡であることは冒頭からお話している通りですが、それによって得られる大きな恩恵がもう一つあります。
それが、様々な洋服に合わせやすい、ということ。
混紡素材のメリットは異素材のそれぞれ良い部分を取り入れられることや弱点を補い合うことができる点にあります。
シルク単体ではどちらかというと綺麗目なファッションやフォーマルなシーンで身につけるお洋服と相性が良くなっています。 また、ウールはカジュアルな普段使いの洋服に合わせやすくなっています。
そのため、シルクウールの場合は、綺麗目でもカジュアルでもフォーマルでもどんなシーンでもマッチしやすいという特徴があります。
合わせる洋服が多いため、結果的に活躍のシーンも多くなるため、一枚持っているととても重宝するストールの一つです。
いかがでしょうか?
初めにお話ししたデメリットなんてきっと吹き飛んでしまいそうなくらい、なかなか素晴らしいメリットばかりですよね!
実際に僕も何年もシルクウールストールやウールシルクストールを愛用してきていますが、本当に使いやすいです♪
2.シルクウールストールの上手な合わせ方:3つのポイント
様々な優れた特性を持つシルクウールストール。
シーズンレスで使いやすく、合わせる洋服も選ばない、まさに万能なストールと言っても過言ではありません。
そして、他のストール同じく、ちょっとした合わせ方のポイントを押さえておくとさらに上手に身につけることができます。
ここではそんな上手な合わせ方のコツについてお話をしていきます。
1.トップスをシンプルに
これはシルクウールストールに限った話ではありませんが、ストールファッションにおいてはトップスをシンプルすればするほどストールを合わせるのは簡単になります。
なんならトップスさえシンプルにすることができれば、コーディネートの8割は完成したようなもの 笑
あとはあなたの好みのストールを選ぶだけ!と言っても過言ではありません。
極端な例ですが、セットアップスーツや無地のワンピースであればストールを合わせるのがとても簡単になりそうというのはきっと容易に想像できると思います。
それだけ、トップスをシンプルにするというのはインパクトの大きなポイントになります。
特にデザイン性の高いストールを合わせるときに、ちょっとあわせずらいなーと感じたときにはぜひこのことを思い出していただければと思います。
2.素材をマッチさせる
こちらは少し上級者編ですが、シルクウールストールに合わせて洋服を選ぶという、逆転の発想になります。
普通、多くの人は先にその日着る洋服を決めてからその洋服に合わせるストールを選ぶと思います。
ですが、それはあくまで一つの方法で、ストールから先に決めるというのももちろん、有効な方法です。
ちなみに、シルクウールストールに合わせる洋服であればシルクやウール、ウールに近いカシミヤが入っている素材がベター。
素材をマッチさせるだけで全体のコーディネートの洗練度が一気に上がります♪
特に秋冬はこれらの素材を含むトップスも多くなってくるため、少し意識をすればよりバランス良いスタイリングになるはずです!
3.7:2:1が黄金比率!
ファッションのセオリーの一つにカラーバランス(面積比率)を守る、ということが挙げられます。
その比率はベースカラーが70%、アソートカラー(中間色)が20%、アクセントカラーが10%というもの。
ベースカラーはトップス、アソートカラーはボトムス、アクセントカラーはストールなどのアクセサリーと考えていただくと分かりやすいと思います。
洋服によって多少面積は変わりますが、概ね7対2対1くらいで色の配分を考えていただくとちょうど良いバランスになります。
例えば、トップスは白のブラウス、ボトムスは黒のパンツ、靴とバックを同色にし、ストールはカラフルにして、ミラノ巻きでスッキリまとめるなど。
厳密にこの比率に当てはめるというよりは、だいたいこのくらいの範囲に収めるという意識を持っていただくと良いと思います。
シルクウールストール、オススメの巻き方14選
シルクウール素材の利点と欠点を把握し、合わせ方も把握されたあなたが次に知りたいと思うのはシルクウールストールに合う巻き方ではないでしょうか?
ストールの巻き方は本当に多岐に渡りますが、やはり素材や使うシーズンごとに相性の良い巻き方があります。
また、シルクウールストールはしなやかな質感と薄地の素材で取り回しやすく、相性の良い巻き方がとても多いです♪
今回ご紹介する巻き方は、シーズンとしては一番使いやすい秋・冬・春を想定して選んでいます。
なので、他のストールと比べるとバリエーションが多く覚えるのが少し大変かもしれませんが、気に入った巻き方をまずは一つ覚えていただき、日々のコーディネートの際に少しずつ試していただければと思います。
それでは早速行きますね!
1.アスコット巻き
比較的コンパクトにまとまる巻き方。
特に薄手のシルクウール素材と相性が良くなっています。
2.ミラノ巻き
おしゃれな巻き方の代表格の巻き方。
型崩れもしにくいので、自転車通勤などでも使いやすいです!
3.8の字巻き
ワンループ巻き方の派生型。
覚えてしまえばとても簡単ですが、見た目はおしゃれなので、覚えておいて損のない巻き方です。
4.逆ループクロス巻き
知っている人は知ってるけれど、巻いていると結構な頻度でどうやって巻いているの?と聞かれることが多い巻き方 笑
大判ストールをコンパクトにまとめて、さりげない可愛さを表現することができます♪
5.変形ループ巻き
首元に程よいボリュームを出しつつ、表情の変化を簡単につけるには最適なストールの巻き方です。
6.8の字クロス巻き
キュッと結んだネックラインがとってもおしゃれな巻き方です。
7.シンプルひと結び巻き
簡単シンプルな巻き方でアクセント効果を高めることができます♪
程よいIライン効果ですっきりとした表情を作れるのも◎。
8.片リボン巻き
特にフラワーモチーフやカラフルなデザインにおすすめの巻き方。
立体感が出るので、アクセント効果も高まります♪
9.スヌード巻き
ストールをまるでスヌードのように使い、視線を上半身に集める巻き方です。
結び目を深くするか浅くするかによって首元の空間を調整できます。
10.ぐるぐる巻き
顔まわりに色やデザインを持って着たい時に使いやすい巻き方。
全体的にフェニミンなやわらかい印象になります。
11.ネクタイループ巻き
首下にコンパクトにまとめる巻き方。
アウターの中にも収めやすくなっています。
12.ダブルミラノ巻き
ミラノ巻きよりも防寒性を高めた巻き方。
特に冬に使いやすく、この上からコートを羽織ればお洒落も防寒も完璧!!
13.ループノット巻き
ほっそりとおしゃれに魅せる巻き方。
特に薄手の生地で使いやすい巻き方で上品な印象になります。
14.エディターノット巻き
シンプルなエディター巻きに一捻り加えた巻き方。
程よい立体感を出して、絶妙なバランスに仕上がります♪
いかがでしょうか?
あなたのお手持ちのストールやお洋服に合いそうな巻き方はありましたか?
自分で言うのもなんですが、ここまでご紹介してきて、「多いなー」と思いましたよね 笑
ただ、それだけシルクウールストールはたくさんの巻き方と相性が良い!ということなんです。
まずは一つで良いので、試していただき、少しずつバリエーションを増やしていってみてくださいね!
シルクウールストールを長持ちさせるお手入れ方法
最後にシルクウールストールのお手入れについても解説をさせていただきます。
今までお話をしてきたようにシルクウールはシルクとウールの混紡素材のため、基本的にはドライクリーニングでのお手入れが推奨されます。
もしあなたのご近所に信頼できるクリーニング屋さんがあるのであればそちらを利用していただければと思いますが、ここではドライクリーニングにおけるポイントと自宅でのお手入れについてお話しします。
「ドライクリーニングの頻度」
お客さんとお話をしていてよく聞かれるのはドライクリーニングに出す頻度について。
これは完全にケースバイケースなので明確なことは言えませんが、日常使いで特に汚れや匂いが気にならない場合は個人的には1年間で一回出すか出さないかくらいで良いと考えています。
というのも、ドライクリーニングでも繊維に多少の摩擦や負荷がかかるため、繊維表面は目には見えないレベルでダメージが蓄積されます。
これはどんなお洗濯やクリーニングでも一緒。
中には綿や麻のように水分を吸うと繊維が強くなる素材もありますが、そんな綿や麻でも長期間にわたって洗濯をし続けていると少しずつ繊維は劣化していきます。
シルクウールのドライクリーニングも全く同じなので、ドライクリーニングに出す頻度が少なければ少ないほど繊維自体は長持ちします。
一方で、汚れがついてしまったり、強い匂いがついてしまったりしたときはクリーニングに出した方が良いので、これに関しては状況によってご自身で判断していただくのが一番良いと思います。
一方で、多少の汚れや匂いであれば、クリーニングに出さなくても汚れや臭いを除去することができます。
弊店としてはお客さんにもこちらの方法をお勧めしています。
ここからはその具体的な方法についてご紹介させていただきます。
「シルクウールの日常のお手入れ」
1.風当てでチリや埃、臭いを除去する
一番手軽で繊維にも負担をかけることなく生地を清潔な状態で保つのに使えるのがこの風当て。
詳しくは天然繊維100%ストールを長持ちさせる簡単な方法をご覧いただきたいのですが、要は日陰でストールに風を当てるというもの。
これによって繊維の表面や中にはいったチリや埃などの汚れや繊維に付着したニオイも綺麗にとることがでできます。
クリーニングやお洗濯に比べると圧倒的に繊維への負荷が少ないので、とてもお勧めできる方法です。
2.ブラッシングで繊維の汚れを取り、状態を整える
次にお勧めなのがブラッシング。
ブラッシングの詳しいやり方はストールを長持ちさせるブラッシングの方法に記載しています。
ブラッシングも繊維表面に付着した汚れを取り、繊維の状態を綺麗に整えてくれるので、とても役立つお手入れ方法です。
一点、注意としてはプラスチック製のブラシは静電気を発生しやすく、逆に繊維を痛める可能性があるため、使うブラシは必ず自然素材のものを選ぶようにしてください。
3.糸のほつれや引っかかり時の対処法
次は使っているうちに糸がほつれてしまったり、アクセサリーやバックなどにひっかけてしまった時の対処法について。
ストールのタイプにもよりますが、シルクウールストールの多くはフリンジが断ち切りで作られているものが多くなります。
断ち切りタイプの場合、生地に摩擦をかけてしまったり、衣類やアクセサリーへの引っかかりなどで横糸が抜けかけてしまうことがあります。
そんな時、知らないととても焦ってしまうと思いますが、これもしっかりと処理してあげることで問題なく使い続けることができます。
断ち切りフリンジの対処法については【 断ち切りフリンジ 】ほつれの直しかたを参考にしてみてください。
また日常的にストールを巻いたり外したりしている中で発生しやすいトラブルの一つが、アクセサリーやバックのジッパーなどにストールが引っかかってしまい糸をつってしまうこと。
何枚もストールを持っている方であれば一度は経験していることではないでしょうか?
この場合も糸の抜けと同じように起こってしまった時にはとても焦ってしまいがちですが、これもしっかりと対処することで元の状態に戻してあげることが可能です。
また元には戻せなくても状態を緩和したり、再発しにくくすることはできるので、焦らずに処置をしていただければと思います。
詳しい方法については「ジャカード織りストール」引っ掛けてしまった時の対処法:3つのステップをご覧いただきたいのですが、シルクウールストールについてはジャカード織りではないものも多く、一度繊維をカットしてしまうと感性面を損なう恐れもあるので、できるだけひっかけてしまった部分の繊維を逆方向へ引っ張ってあげることが初期の処置としては大切なことになります。
その後は、糸や繊維自体が伸びてしまっている場合のみ出てしまっている部分をカットして、再度引っかかることを予防してあげるようにします。
とはいえ、シルクウールストールの生地の表面は凹凸が少なく滑らかな質感なので引っかかりは他の素材に比べては発生しにくい作りになっています。
万が一の時にもこの記事を読み直していただき、丁寧に処置をしてあげてくださいね!
3.アイロンがけをして、生地を綺麗に整える
最後は誰もが知っているアイロンがけでプレスする方法。
これは特に長期間使っていて巻きジワができてしまったり、状態を整えてあげたい時に有効な方法です。
シルクウールにアイロンをかけるときの適切な条件は110℃〜130℃(低温から中温)になります。
ストールとアイロンの間に薄いコットン100%の当て布を挟んでいただき、アイロンをしてあげると繊維への負担が少なくなります。
また、スチームをオンにするとより綺麗に仕上がります。
シルクウールストールの取り扱い方法まとめ
ここまで、シルクウール素材の特徴やメリットデメリット、上手な合わせ方、おすすめの巻き方、そしてお手入れまでお話をさせていただきました。
それぞれの内容がボリュームが多く、目を通すのも大変だったと思います^^;
(最後まで目を通していただき本当にありがとうございます!)
冒頭でもお話をしましたが、シルクウールストールは生地がとても柔らかく、薄手なので取り回しもしやすく、さまざまな巻き方でおしゃれを楽しむことができます。
使い方を変えて季節を問わず使いやすいので、数あるストールの中でもかなり汎用性が高い素材のストールであることは間違いありません。
この記事を参考にしていただきあなたのお手持ちのシルクウールストールを上手に活用していただければ嬉しく思います♪
PS.
ストール専門店Natural Loungeでは他にはない豊富な種類のシルクウールストールのデザインを取り揃えています。
よろしければこちらもご覧くださいね!