ここでは自宅でできる一番簡単でしかも素材を傷めずにできるお手入れ方法についてお話しします。




日陰で風に当てる




この方法は極めてシンプルなのですが、手間も少なくお金もかからず、なによりも繊維を傷めないのでとてもお勧めできる方法です。


やり方は簡単です。



how-to-make-winter-stall-last-longer

普通のハンガーやパンツハンガー(パンツハンガーがベストです)に縦に二つ折りをしてストールをかけます。

室内であればその状態で扇風機を当てます。

また屋外であれば日陰で自然の風に当てます。


だいたい2〜3時間ほど風に当て続けるだけで、繊維の中に入り込んだ小さなホコリやチリなどの汚れとともに、繊維に入り込んでしまった臭いも一緒に除去することができます。(半日ほど風に当てるとほぼ匂いは除去されます)


そしてお洗濯やドライクリーニングと違って、繊維が痛むことがありません。



特に水洗いに適していないシルクやウール、カシミヤ素材に関してはとても使えますし、リネンやコットン素材でも洗うまでもないんだけどなー、という場合に大活躍します。


例えば、飲食店やコンビニなどに行った後、タバコの臭いがついてしまったり、油の臭いがついてしまうことってよくあると思います。(ちょっと入っただけなのにしっかり臭いがついてしまうとテンションが下がりますよね・・・)



そんなとき、ドライクリーニングに出すのはもったいないし、かといって手洗いも手間・・・。そういうときも風あてであれば全て解決できます^^




ちなみにこのメカニズムについて簡単に説明すると。



繊維の中には常に一定数の水分が含まれています。特に吸湿性が高いウールやシルクなどは目には見えませんが多くの水蒸気を含んでいます。そういった水分や水蒸気に汚れや臭いが付着してしまうのですが、何もしないとそれは繊維に付着して臭いや汚れが残ってしまいます。

そして、繊維の外側には空気境膜という空気の壁のようなものがあります。この壁は風を当てることで薄くなり、水蒸気の蒸発速度が高くなります。(風を当てると洗濯物も早く乾きますよね)

こうして繊維の外側の壁が薄くなると汚れや臭いとともに水蒸気も外に発散されていき、繊維が綺麗な状態に戻っていきます。


ちなみに、空気境膜の厚みは風の強さを強くすればするほど薄くなるので物質移動も早くなります。つまり早く汚れや臭いが取れるということですね。


なので、手っ取り早く汚れや臭いを落としたいときは、湿度の高い場所で扇風機の風量をMAXに設定してあげれば短時間でクリーンな状態に戻すことができます。
(注意事項としては、直射日光に当ててしまうと繊維が変色してしまったり黄変してしまう恐れがあります。干す時は必ず日陰で干してください。また断ち切りフリンジのストールは強風によってほつれる恐れがあるので注意してください)



より長い間あなたのお気に入りのストールを長く使うことができるはずです。


ぜひ試してみてください^^



コンテンツの全部または一部の無断転載を禁止します。Copyright(c)Natural Lounge All Rights Reseved. 

バナー

CLOSE

CATEGORY