『Natural Loungeの買付』

お土産街から始まった買付

初めて私たちがインドを訪れたとき
インド国内には取引先はもちろん確実な企業情報もありませんでした。
そのため私たちの取引先探しは
インドのお土産街からスタートしました。

今でこそ有名ブランドも認める技術ある会社と取引をしていますが
仕入れ先開拓段階では
街の中にあるお土産屋に行き
決して質の高くないストールを購入したこともありました。

ストールはインドの特産品として有名なため
街中のお土産店にありますが
一方で粗悪品や、品質表示に虚偽のある商品も多く出回っているため
素人目には何が本物で良質なものか判断できないのが現状です。

特に化学繊維のストールをカシミアと偽って販売するような場合もあり
天然繊維を取り扱う私たちにとって、
正しく品質の良いストールを提供してくれる取引先を見つける事が
なによりも重要でした。

自分たちの足で

私たちは素敵なストールを探すために
日本の約8.8倍もあるインドを北から南、そして西から東と
行く先々で得る情報を頼りに訪れました。
時には50度近い猛暑の中を何時間もかけて歩き回る事もあれば
標高5000m以上の雪山を越えて移動した事もあります。
一日かけて行ったところに工場も会社もない事もありました。
それでも自分たちが求めるストールを探すためにひたすら歩き続けました。

自分たちの思いをしっかり伝えて理解してくれる会社を探し続けた結果
これまでにインドで500件以上の工場や会社、店舗を訪問しています。
こうした私たちの行動や考えに賛同してくれる会社が
今ではビジネスパートナーとなっています。

良質なファブリック

ストールを買付ける上で最も重要と私たちが考えているのはファブリックです。

ファッション小物のストールである以上デザインを重視する人は多いと思いますが
私たちはデザイン以上にファブリックにこだわります。
その中でも原料が天然繊維である事が絶対条件です。
繊維にこだわる私たちは
日本で唯一繊維学部がある信州大学の協力を得て
繊維の細部を実際に自分たちの目で確認しました。
また検査機関に委託しNatural Loungeで取り扱うストールについて検査も行っています。
しっかりと品質を確認した上で取引先や商品の選定を行います。
いくらデザインが良くても、安定した品質が保証できない場合は
常に新しいストールを私達は探します。

個性的なデザイン

ファブリックの次がデザインです。
インドは古くから織物が盛んで
デザインも昔から受け継がれています。
実際私たちが扱うストールの多くも伝統的な
デザインや模様が入っているものが多くあります。
日本では正倉院文様にこれらと同様の模様がありますが
それはインドから伝わったとも言われています。
あなたが「その民族的な模様インドっぽいね」というそのデザインです。

古くから人々を魅了してきたデザインですが
近年はそんなトラディショナルデザインに
ヨーロッパ等の影響を受けた若いデザイナーがモダンなアクセントを加え
トラディショナルとモダンが融合した新しいデザインが生まれています。
そうした中で私たちは日本で“Natural Loungeしか取り扱っていない”
個性的なストールを探します。

一枚一枚を確認

こうした条件の元
私たちは毎年インド各地を訪問し
常に新しいストールを開拓、買付を行っています。
実際にインドを訪ずれ
ストール一枚一枚を確認してから輸入する事は手間もコストもかかりますが
これが、現在私たちがあなたに素敵なストールをご紹介する
最良の手段だと考えています。
私たちが取り扱うストールのほとんどが一枚ものであるというのもそうした理由のためです。

買付を始めた当時
化学繊維のストールをシルクと騙されて購入したり
同じく化学繊維のストールをカシミアと言われ高い金額で購入した事もありましたが
今ではそれも良い経験として現在の買付に活かされています。
自分達がした嫌な思いをあなたやNatural Loungeのお客様がしないように、
私たちは常に品質の良いストールをご紹介するために改善、活動を行っています。