自然豊かなカシミール地方



Natural Loungeが取り扱うストールの産地にカシミールがあります。

カシミール地方は古くから織物が盛んな地域として知られ
世界中の人々がカシミールで織られるストールに魅了されてきました。


そんなカシミールの街を訪れると
他のインドとは異なる美しい自然が僕たちを迎えてくれました。
街からはヒマラヤ山脈が見渡せ
真っ青の空には日本では見られない程のたくさんの鳥達が飛んでいます。
そんな自然豊かなカシミールはインドの人々から「Paradise(パラダイス)」と呼ばれ観光シーズンには多くのインド人が国内各地から訪れます。



また民族も他のインド地域とは異なり
ヒンドゥー教徒が多いインドでイスラム教の人々が多く住んでいます。

男性は白い民族衣装、女性は顔を覆い黒い衣装を纏っています。
首都デリーから訪れるとまるで中東の他の国へ来たような感覚になります。



過酷な環境と独自の文化




カシミールは古くから要衝の地として栄えたと言われていますが
街から街へ移動するためには標高3000mから5000m級の地点を通過せねばならず
冬場になると積雪で多くの道が閉ざされる人間にとっては非常に環境の厳しい場所にあります。
夏と冬で州都が変わるというのも世界的に見ても珍しいことです。




今では空の交通が整い、昔程行き来が困難でなくなりましたが
カシミールはこのような環境もあり古くから独自の文化を築き守っていす。


現在はパキスタンや中国との紛争地としても知られていますが
実際の街では子供達は外で元気よく遊び、
学生は日本と同じように制服を着て学校へ行きます。
そして公園では老人達がベンチに座り談笑する姿や昼寝をする姿も目にします。
またカシミール料理も非常に美味しく、
僕達Natural Loungeメンバーのカシミールでの楽しみは
絶品の味付きマトンや、行きつけレストランのシェフが腕を振るう特製チキンカレーです。


希少で高価なカシミールストール



こんなカシミールですがこの街の代表的な特産がストールです。
15世紀に技術が伝わったといわれるカシミール織物は
カシミールで代々家業として受け継がれてきました。
そして彼らが作り出す高いクオリティーのストールは古くはマハラジャが身につけ現在も世界中から高く評価されています。



カシミールのストール生産は
日本ではクラシック機械と呼ばれるような半自動織機に始まり
小さな村々では今なお手織機によって織られています。


熟練の職人が慣れた手つきで糸を一本一本通し繊細な織物を生み出し、
女性は木版で下絵を転写させたストールに
糸と針を器用に扱いながら細かな刺繍を施して行きます。



染色や洗いといったストール作りに必要な工程も
彼らはすべて手作業で行います。



手織機と手刺繍によって作り出されるストールは
制作期間に1年以上かかるものもあり
それは非常に価値あるものとして世界各地へ運ばれます。



最上級グレードのカシミアとストール



そしてあなたもご存知のカシミアもカシミール地方から生まれました。
標高4000メートル以上にいる山羊からしか取る事のできない
原毛がカシミアと呼ばれています。
僕たちも実際に現地を訪れ、
その原毛をもつ貴重な山羊を飼育している集落を訪ねましたが
言葉を失うほど美しく壮大な大自然の中でその山羊は飼育されていました。




大人の山羊でも中型犬ほどの大きさしかないのが特徴で
小山羊は更に小さいのですが、
実際に触ってみると信じられないほど柔らかく、
今まで触った事のないほどフワフワした温もりが今でも忘れられません。



もちろんカシミアといっても様々なレベルがあるわけですが
最高級品質のカシミール地方で生産されるカシミアは別格です。
ただ一方で大量生産が困難なカシミール産は
残念ながらほとんど世の中に出回らず貴重なものとなっています。


このようにカシミールでは
ストールの元となる原毛の生産からストールの生産まで
その全てが家業として代々受け継がれています。

現在は原料となる羊毛や
生産工程では機械も導入されていますが
未だにその多くは昔ながらの方法で彼らの手によって作られています。

大自然の中でゆっくりと育まれてきたカシミールの伝統が
今も世界中の人々を魅了するストールを常に作り続けています。






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